『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity

 

20203月、新型コロナウィルスの影響を世界中が受ける中で、毎日を健康に希望をもって生きていける知恵を出し合い、お互いへの思いやりを大切に、こころとからだを健やかに育て合っていく必要を実感します。

 

一人ひとりのメッセージやお話、仕事やライフワークについての志と実践、社会課題や地域課題への取り組み、家族や友人との繋がり、食や栄養や睡眠や運動についての情報、心を豊かにする芸術、写真や本や音楽や映画の紹介、国内外で種を蒔き続ける人の紹介など、それぞれの声を聴き合えるコーナーをスタートしました。




#300 2022327

 

From Athena MARINI to you

 

The energetic climate on our planet I feel has been super harsh for all of us lately. There are big changes and energies going on in the collective of the planet. Times are changing and being human, means that each of us are feeling what all of our fellow humans are feeling collectively and this has been accentuated with this war in Ukraine, the Covid lies, inflation and this general uncertainty brings fear to the foreground of our minds. However it is so important to not give into this fear as much as possible but to remain in faith that in the end all will be well. All these things are making people question their beliefs and their allegiance to the old systems and I feel that there will be a great awakening from all this… it is certainly happening in many western countries. Many people are seeing through the systems which no longer work for the benefit of humanity.  Personally i feel we must stay as harmonious as we can so as to balance the energies of unrest and fear of the collective humanity.  Highly sensitive people feel these energies very intensely so we must know that it is not our own and that there is something wrong with us. We must take good care of yourselves by not personalising our emotions and becoming depressed. This has happened to me once lately but once out of the gloom I decided that I will NOT be influenced by what is happening and believe my mind’s thoughts but live in hope and prayer instead.  We are feeling the collective energy and knowing this means that we can detach from our emotional state more easily. Getting outside and connecting with nature can be a  wonderful way to ground yourselves. Getting outside in the sunshine can also be a respite from these intense energy as light dispels gloom.  Unfortunately here in Greece we have had really bleak cold weather for the last 2 weeks even though officially spring has begun, today it is snowing where I am and with a very strong cold wind also. I look forward to Springtime and hopefully we may see some sanity in our world. The light (the good and beautiful) will prevail in our world!  I wish you and all those at "blue-earth-green-trees" to bear out times with strength and hope. I wish you a beautiful spring season.

love and light be with you

 

Profile:Living in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.

 

Seedfolks:#283, 278, 257, 211, 207, 147, 119, 100, 74, 6




#299 2022327

 

矢倉真由子からあなたへ

 

12回「子育てカフェ」のご報告

 

  12回「子育てカフェ」の参加者は、4名でした。

 

 「子育てカフェ」当日の318日は、私の在住県にまん延防止等重点措置の発令が続いておりましたため、直接の参加は控えさせていただきました。

 

よって今回も、参加者の方々から頂いた感想を読ませていただき、感じたこと含め活動報告とさせていただきます。

 

  自分自身の物事の捉え方、考え方、ルール、価値観などを柔軟に扱いながら、子どもや家族、家族以外の人々と関わることができるとよいのですが、そうはいかない時も多々あります。

 

  大人は、自分達が経験して良かったと感じたことを、子どもたちにも伝え、経験してもらいたいと思うことがあると思います。

その際、子どもと意見が合う時は良いのですが、そうでない時に 自らの考えに柔軟性を持たせようとすると、そこに生じる葛藤と向かい合うために、たくさんのエネルギーが必要になってきます。

 

  そのような中でも、目の前にいる人をそのまま見つめ、向かい合うことにエネルギーを注ぐことを惜しまない意識を持ち続けられるとよいなと思います。

 

  子ども達もまた、そのような親の姿を見て、感じて、自分枠を持ちながらも目の前にいる人としっかりと向かい合える力が育っていくように思います。

 

  次回の皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

   参加者の皆さまからのドネーション5000円をAMDA-MINDS様ミャンマー事業にご活用いただきます。

 

プロフィール:blue earth green trees「子育てカフェ」プロジェクトリーダー

種を蒔く:#290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

【参加者の声】

◆家族の数だけ家族の形があって、夫婦の数だけ夫婦の形がある。それでいいんですね。

我が家の場合、子育てが落ち着き、近頃、夫婦2人で過ごす時間が多くなりました。子ども中心の生活が夫婦中心の生活に戻るとどう過ごしたらいいのか戸惑ってしまうのですが、お互いに性格が丸くなったのか、この先2人一緒だという諦めからなのか笑、話を聞き入れあうことが少し増えたように思います。

進学や転勤などで家族の暮らし方は変わっても、それぞれの形で家族の幸せを願う。それができれば私も幸せなんだなと思いました。

こんな思いを持たせていただける「子育てカフェ」、そして参加者のみなさんに出会えて良かったです。

 

Believe in the power of love.  Continue to spread kindness even in the midst of darkness.  Don't lose hope.  Everything is temporary. Never give up hope. In life we'll experience joys and sorrows, but light will always come up.  In our journey, here on earth we always need others.  Always see the beauty in each person. In the process our life will be easy.  Our Creator

will always send beautiful people to help us stand when we fall down. Higashiguchi Sensei, Thank you very much. We will always share your love and kindness with people me meet along the way.

 

 




#298 2022319

 

西村馨からあなたへ

 

国家権力と市民。

国家権力を行使するのも国家権力を支持して支えるのは国民であり、権力に対抗する市民もまた国民です。

国民対国民、そしてこの2つの国民は連続していて、移り変わる。

 

地球の全ての人間に広く民主主義と人権意識が醸成されれば、戦争という民主主義と人権とは真逆の行為は無くなるでしょう。

 

それには今のように国が乱立して、それぞれが戦力を持ち、主権を持つ体制で可能なのか。それともEUのような地域連合に戦力や主権を委ね、さらに統合を重ね1つの地球市民となるプロセスを進む過程において醸成されていくものなのか。

 

いずれにしても現状ではまだまだ達成し得ない大きな課題ではあります。

そこに至るまで人はまだどのくらいの戦争を経験しなければならないのか。そもそもそこに至ることが人に出来るのか。

 

人類の歴史は戦争と平和の歴史です。

果たして人類は平和だけの歴史をつくることができるのでしょうか。

 

答えはわかりません。が、その未来を信じ、その未来のために考え、行動すること、現在起きている戦争にNOと意志表示すること等は出来ますよね。

 

 




#297 2022319

 

小幡浩次からあなたへ

 

実は今手元に1981年にモスクワに旅行した時のガイドブックを2冊手元に置いたところです。もちろん旧ソビエトです。

1981年夏に2-3週間ナホトカからモスクワまでシベリア鉄道で行きました。列車の中で多くの旅行者と出会いモスクワで別れました。

次どうするかと考えたときにウクライナのキエフに行きたくガイドブックでキエフを調べたり向こうのガイドに聞いたりしました。

モスクワから鉄道一本で簡単にいけそうでした。とはいうものの大きくまる一日はかかりますが。

ともかく美しい街だときき行きたい心が動きましたが残念ながら当時日程の関係で行けずです。

定年になりいつか再びシベリア鉄道でモスクワの周辺からヨーロッパの国に行ってみたい気持ちになっていたところです。

モスクワは何となく無機質的な雰囲気がありましたが、ウクライナは芸術の共和国(当時)、キエフはソビエト3番目の大都市。森の都 緑の多い年の中でも最も美しい街、日本の京都とも姉妹都市などと書かれてあり次はと思っていました。

街が破壊される映像をみて同時に少し映る森林の中の都市をみてなんとも言えない気持ちになっているところです。当時はソ連のアフガン侵攻でロシア語の第2外国語の選択者が極端に少なく逆に勉強したくなり選択しました。 同じ第2外国語選択者の中に、中国からの留学生がいて、ロシア語が中国では必修として学ぶとも聞きました。

この旅行を出発前に祖父に行くのだと伝えたところ祖父は終戦時ピョンヤンに住んでおり 終戦後家族で帰国するにあたってロシア人にたいそう世話になった話をしてくれました。終戦直後のロシアを悪く言う人が多いですが、祖父は異なっていました。そして、僕の旅行をとても喜んでくれていました。まさに人を憎まずです。

ロシアとウクライナに再び安全に旅行できる日が来ることを願うばかりです。

 

 

プロフィール:桃谷高校教諭




 

 

#296 2022316

 

東口千津子からあなたへ/From HIGASHIGUCHI Chizukoto you

 

 311日、死者・行方不明者が22千人を超えた東日本大震災から11年の日々が過ぎ、避難者は全国で3万人を超えると復興庁が伝えています。遺族の方々や原発事故被災地で苦しむ方々の抱える課題を、引き続き、多面的に考え続け、できることを行動に移していく必要があると感じます。 

 また、ウクライナの子どもたち・高齢者・妊産婦の方々はじめ、市民の皆さんが一刻も早く安全に健康で穏やかな日々を取り戻せますようにと心より祈っています。

 312日現在のウクライナから260万人以上が安全を求めて、国境を越え、難民となり、ポーランド・ハンガリー・ルーマニア・モルドバなど隣国に避難を強いられていることを、UNHCRが伝えています。

 310日(木)、ウクライナ国内外に避難している皆さんのためにご活用いただくため、blue earth green treesから95,000円を国連UNHCR協会へ送金致しました。

 312日(土)・13日(日)の両日、午前930~1130、奈良県文化会館第一会議室で「blue earth green treesウクライナ応援プロジェクト」を開催致しました。直前のお知らせにも関わらず、メッセージでの参加を含めてプロジェクトにご参加くださった方々は77人となりました。ご協力をいただいた皆様に感謝申し上げます。両日のドネーションは82,000円となりましたので、314日(月)に全額を国連UNHCR協会へ送金致しました。

 「会場に足を運ぶことはできないけれどメッセージをお届けします」と、それぞれの想いを届けて下さったお一人おひとりのメッセージを、両日とも参加者で分担して読み、想いを共有しました。そして、会場に足を運んで下さったお一人おひとりの想うこと・感じること・考えること・今できることについて聴き合いました。子どもたちは絵を描いて「自分も相手も大切にすること」「なかよくすること」「手をつなぐこと」「自然を守ること」など、とても大事なメッセージを伝えてくれました。「活動報告~ウクライナ応援プロジェクト(リンク)」にお一人おひとりのメッセージを掲載しています。

ウクライナの人々への想い、ロシアの人々への想い、近隣諸国の人々への想い、難民支援に繋がる方法、ウクライナとロシアとNATOの関係性、日本という国のあり方、日本国憲法、民主主義、個人と組織・国の関係、国と国の関係、国連憲章、教育の課題、自国経済の自立、省エネはじめエネルギーの課題、気候危機の課題、核の課題、原発の課題、仕事やライフワークを通じての自分自身のあり方や生き方、家族や友人への想い、健康的な人間関係の作り方や育て方、人権、NGOとの関係、Love, Peace, Freedom & Diversityについてなど、多面的にさまざまなことを聴き合い、見つめ合いました。

 朗読を届けて下さった方々、ウクライナの讃美歌を届けて下さった方々には、心の深いところで自然を見つめ、人間を見つめ、自分自身を見つめる時間をいただきました。

  blue earth green treesでは、これからも国内外の多様な個人・団体の皆さんと共にLove, Peace, Freedom and Diversityのコミュニティを育てていきたいと思います。多様なプロジェクトを通して、国内外の多様な課題について学び続けること、お一人おひとりから声を聴かせていただけること、一緒に心豊かな時間をつくっていただけることを楽しみにしております。

 引き続き、ウクライナ市民の皆さん、ロシア市民の皆さん、世界の皆さんの平和を祈りながら、できることを考え続け、行動に繋げていきたいと思います。

We are thinking of our friends who respect ‘Love, Peace, Freedom and Diversity’ in Ukraine and in Russia. We hope you, your family and your friends are staying safe and keeping peace in your heart. So many organizations and individuals have been making efforts to resolve this problem and make the situation better in the world. Please take care of yourself and stay safe.

  

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#295 2022313

 

田中啓義からあなたへ

 

ロシアのウクライナ侵攻は大国の小国に対する侵略戦争であり、大国ロシアの行為が誤りであって、如何なる理由があっても許されない非道の行為であることは明らかです。ただ、この事態を招くに至った背景として、ウクライナにも、NATO(西側軍事同盟)への接近がロシアへの強い脅威になってしまったという責任原因があったと思われます。戦争は、長い歴史から見ても、どちらかの国が100%悪く、どちらかの国が100%正しいということはなかったと思うのです。

しかし、国家の責任割合がどうであれ、間違いがないのは、戦争で犠牲になるのは、そこに住む市民(市井の人)だということです。本侵攻においても、ウクライナの市民に甚大な被害をもたらしているのはもとより、ロシアの市民も多大な犠牲を払っています。ロシア人兵士も既に6000人以上が死亡していると言われ、ロシア国内反戦デモは警察によって暴力的に制圧され、日本では在日ロシア人がSNS等で酷い中傷行為に晒されています。

ですから、戦争の本質とは、「国家間」の戦いというより、「国家権力」と「市民」の戦いというべきだと思います。異なる国家権力の権力奪取ゲームの矛先は、国家を超えた市民に向けられていると思うのです。

とすれば、戦争を無くする手段としては、一方当事者である市民が他方当事者の国家権力の横暴を止める力を持つことこそが、最も有効な手段であると思うのです。そして、市民がそのような力を持つためには、国家権力の濫用を許さない憲法の堅持と国家権力をコントロールできる民主主義・人権思想の醸成こそが重要であると思います。

ところが、本侵攻を契機に、与党タカ派の政治家がここぞとばかりに、憲法改正、軍事力増強、核共有論の議論を進めようとしています。しかし、それは、市民がコントロールすべき国家権力の増強でしかなく、むしろ、国家権力者の権力欲、名誉欲を増長し、結果、戦争ゲームをあおってゆくことに他ならないと思うのです。したがって、この論調は、とても危険な論調であると思うのです。

戦争を無くするためには軍事力の増強ではなく民主主義と人権思想の醸成が必要であるのですから、国の膨大な予算は、軍事力でなく、こども、国民の教育、国民の福祉、生活保障にもっと割かれるべきです。そして、障壁なく理念を実現するためには、わが国のエネルギー、農業等において自国経済の自立を目指す必要があり、そのための予算が割かれるべきです。そして、その余力は、他国への脅威でなく、他国への支援、すなわち、災害支援、経済支援に向けられるべきです。

そして、国家間で憎悪や脅威を蔓延させるのでなく、愛や思いやりの精神を伝播させることこそが必要であると思います。かつて、トルコ人は、串本沖のエルトゥワール号遭難者の救出で、また、ポーランド人は、シベリア出兵の際の戦争孤児救出で、日本人を敬愛してくれるようになりました。

わたしたちが国際社会で果たすべき役割は、まさに、日本国憲法前文で掲げられているのです。

「・・・日本国民は恒久の平和を念願し人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであって、平和を愛する諸国民の公正と信義を信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思う。」

   (前文第2段落抜粋)

そこで謳われている、われわれが目指すべき「名誉ある地位」とは、諸国民の脅威と疑惑にまみれた国際社会にではなく、諸国民の愛と信頼に満ちた国際社会における「名誉ある地位」なのです。

私たちに今できることは、家族、友人、公私の仲間等から始めて、ブルーアースの勉強会、そして、難民支援等国際協力支援の諸団体と、人々の輪を少しずつ広げ、愛と思いやりの精神を少しずつ広げてゆくことだと思います。

それは、私たちの目指す理想に向かう方法として、決して、微力ではなく、地に足を付けた堅実で確実な方法と思います。

私の好きな格言で「細部にこそ神は宿る」という格言があります。

私は、その意味を、「小さいところ」にこそ、「真実が刻まれる」という意味に解釈しています。

 

プロフィール:blue earth green trees理事、登大路総合法律事務所所長弁護士

種を蒔く:#277, 112, 31, 20

 

 




#294 2022313

 

木村直子から あなたへ

 

「ウクライナ緊急応援ドネーションプロジェクト」に寄せて

―ウクライナとロシア、世界の人々に平和で 安全・安心な日常が戻りますように― 

  人が人を殺してはいけない。

 

このたたかいがなかったら

               覚 和歌子

このたたかいがなかったら

子どもは物売りにでかけずにすんだ                                                                                    

毎日欠かさず学校へ通えた

けれどこのたたかいがなかったら

家族を残してやってきた異国の兵士と

友だちになることはできなかった

 

このたたかいがなかったら

恋人たちははなればなれにならなかった

さびしさで胸をかきむしることもなかった

このたたかいがなかったら

今ごろつつましい結婚式をあげていた

けれどこのたたかいがなかったら

いのちとひきかえに深まる愛を

知らないままで老いたかもしれない

 

このたたかいがなかったら

町一番の食堂もこわされなかった

ひとのにぎわいも続いていて

働き口にもこまらなかった

けれどこのたたかいがなかったら

世界はこの国をかえりみなかった

国の名前さえ思い出さなかった

 

このたたかいがなかったら

死ななくてもすむ子供がいた

死ななくてもすむ親がいた

そしてこのたたかいがなかったら

私はここに来なかった

混乱のまっただなかにも

子どものはじける笑顔があることと

それに救われるかなしみがあることを

たぶん死ぬまで知らずにいた

 

このたたかいが終わったら

            覚 和歌子

このたたかいが終わったら

友だちをさそっておむすび持って

町でいちばん高い山にのぼろう

はればれと見下ろす

生まれたばかりの町の

とどろく産声を聞こう

おしまいまでやりとげた充実で

胸をいっぱいにしよう

 

このたたかいが終わったら

黙って誇ることにしよう

まだだれも見ぬ地平線を描くという

難しいほうの道を選んだこと

失ったものより残されたものに

こころをそそぐと決めたこと

あえぎながら歩いても

小さな花を見のがさず

ありがとうねと声をかけたこと

 

小さな吐息で遠のくほどに

見失いやすい夢

知らない道の

草を分け入った先で

まだ負けていない自分に

会えますように

 

このたたかいが終わったら

大きな声でうたおう

消えいる心を支えてくれた歌

それよりもっと大きな声で

これでもかと泣こう

胸をしばっていたかなしみを空に放して

今度こそ夢も見ないでぐっすりと眠ろう。

 

「はじまりはひとつのことば」―覚和歌子詩集―より(出版社・港の人)

 

 

種を蒔く:#289, 285, 274, 256, 248, 243, 234, 226, 215, 210, 202, 191, 182, 178, 169, 155, 133, 115, 101




#293 2022312

 

天沼耕平からあなたへ

 

blue earth green trees〜みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクト」にご賛同いただいている皆様方

 

いつも大変お世話になっております。

だんだんと春の気配が近づいてまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。

 

この度、直近2か月半の距離が「12134.052km」、第1回から合わせた距離は「90640.346km」というご報告をいただきました。

皆様の大きな一歩一歩のご協力に改めて深く感謝申し上げます。

 

ご存じのように、現在ウクライナではすさまじい戦禍のなかで、多くの人々が国内外に避難している状況です。

3/8時点で215万人以上が国外に避難し、1200万人以上が国内で助けを求めている状況です。

 

UNHCR1994年からウクライナで活動しており、国内6カ所に事務所を構え、3カ所に人道的物資を保管する倉庫を設置しており、混乱が続く中でも現地にとどまり、状況の悪化と避難民の増加の中で、必要とする人々へのアクセスが可能な限り、支援を継続しています。

国内においては、避難民の保護、シェルターおよび主要な救援物資の提供、現金支援(WFPと連携)に焦点を当てた支援を行っております。

 

また、近隣諸国での活動については、ベラルーシ、ハンガリー、ポーランド、ルーマニアに拠点を置いており、スロバキアとモルドバはハンガリー多国籍事務所がカバーしている体制をとっており、受け入れ国への支援として、起こりうる難民の移動に対応できるよう、対応の規模を拡大しています。

そのなかで、緊急事態の状況に鑑み、各国事務所の強化や遠隔支援のために追加スタッフを配置を進めています。

ウクライナから到着する難民への対応をさらに拡大するため、ポーランド等に緊急物資を空輸しており、モルドバには、毛布、スリーピングマット、ファミリーテント、防寒キット、寝袋、水筒、衛生用品、ベビーキット、ソーラーランプなど、少なくとも1万人分の中核的な救援物資の在庫を送っております。

 

その他さまざまな緊急支援が、現在進行中です。

 

ですが、女性や子どもを中心に、長い道のりを懸命に避難してくる人々が後を絶たない状況です。

皆様のこの取り組みによって、共感の輪が広がり、そして皆様からいただくご寄付が、確実に彼らの命を守っているということを、日々メディアを通して感じられているのではないかと推察致しますが、この場を借りて改めて深く御礼申し上げます。

 

ウクライナ緊急支援は以下の窓口より受け付けておりますので、ぜひご覧くださいませ。

https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine

 

一方でこの危機のなかでウクライナ情勢が注目されがちですが、世界では今も多くの危機が続いております。

今月で内戦が12年目に入るシリア、混乱が拡大するアフガニスタンやミャンマー、イエメンなどなど。

ぜひこの機会に世界の現状にも少し目を向けていただければ幸いです。

 

もうひとつ、皆様にご参加いただきたいオンラインイベントが発表されておりますので、お時間ございましたら、ぜひご参加くださいませ。

 

『特別セミナー~UNHCRの難民支援と私たちにできること~』

https://www.japanforunhcr.org/news/2022/22326

 

よろしければぜひご参加いただき、一緒に世界を変える機運をを盛り上げていただければ幸いです。

このような状況のなかで、さらなる皆様方の御力が必要になります。

さらに輪を広げてこの取組を支えていただいている皆様には改めて深く御礼申し上げます。

 

皆様のますますのご発展とご健康をお祈り申し上げますとともに、今後とも何卒よろしくお願い致します。

 

プロフィール: プロフィール:国連UNHCR協会職員

種を蒔く:#269,258, 245, 238, 217, 203, 192, 183, 172, 162, 146, 141, 127

 

 




#292 2022312

 

 

岩崎裕保からあなたへ

 

2月26日の「SDGs勉強会」は「豊かさについて考える」というテーマでしたが、まず「ふだんの暮しについての12の質問」を行いました。日常の暮らしの中で、どんなことに気をつけているかを考えたり見直したりするキッカケになればという思いです。(このワークは2月13日に行われた「JICA国際教育入門セミナー2022in 奈良」の講師を務めた西上寿一さんが作ってくださったものです。)

 

ふだんの暮らしについての12の質問

当てはまる項目の□にを入れましょう

1  □「やすいものをたくさん」より、「よいものを長く使う」タイプだ

□ 作ってくれた人の健康のことまで考えることがある

□ エコバッグを持って買い物に行く

□ マイボトルに飲み物を入れて持ち歩く

□ ゴミは地域のルールにしたがって、しっかりと分別している

□「もったいない」と思うときがある

□ いま世界で話題になっている環境問題をすぐに3つ言える

□ 衝動買いはしない。買う前に本当に必要かどうかを考えるほうだ

□ 家で使うものを買うときは、簡単な包装にしてもらう

10 □ 容器持ち込み可の量り売りの店を利用する

11 □ 次に使う人のことをよく考えるほうだ

12 □ 世界できびしい状況におかれている人のために何かをしたい

 

メインのワークもできるだけ参加型にしたいと思い、「無人島ゲーム~Needs and Wants」を行いました。

「豊かさ」の前提となることと言えます。

 

1グループ3人で、5年間無人島で暮らすという想定で、何を持っていくかを話し合って決めます。20個までと制限があります。ただし、「どこでもドア」はダメ、それに「大工道具一式」ではなく、カナヅチとかノコギリというように具体的なものとします。

行先は温暖な島で草木があり、周りは海で島内には池も川もあり、人を襲うようなどうもうな動物はいません。

島に連れていってくれる気球の運行会社から、大きな気球が準備できないので荷物を半分にしてもらいたいとの連絡があり、改めて10を選び直しました。グループごとに、その10個をホワイトボードに書き出しました。

調理をするための鍋類、ものを切るための刃物類などは、各グループ共通していました。テントや寝袋、そしてロープやタオルや靴、そのほか紙や鉛筆も出てきました。火を起こすためにマッチではなく鏡を使うグループもあれば、眼鏡のレンズというグループもありました。鶏や米と芋の種もありましたし、鍬や銃や網、そして砂糖や醤油もありました。電気通信機器から離れがたいグループもありました。

 

この持ち物をneeds(必要なもの)とwants(あるといいもの)に分けてみます。

開発学などでは、きれいな空気、安全な飲み水、食糧と調理のための道具とエネルギーそして保健医療や教育などをBasic Human Needs(BHN:生きていくうえでどうしても必要なもの)と言います。このワークでは、空気と水は確保されていますので、参加者はそれ以外のものを持っていくことを考えたハズです。

若い人たちの場合は、音楽は欠かせなかったり、友人などとのやり取りの道具は手放せなかったりすることが、けっこうあります。当日の勉強会でも、本を持っていくグループもありましたし、紙や鉛筆は生活記録用なのでしょうか… これまで行ったこのワークで一度だけ持ち物は一つでいいとした人たちがいました。薬草のことなどが分かる「植物図鑑」があれば十分だということでした。

 

さて、私たちの個人の部屋は、たぶん、needsはあまり見当たらず、wantsがあふれているのではないでしょうか。

近代社会は、needsを公的なものとして整えてきました。ですから、水道やガス・電気だけでなく、保健衛生医療も学校も、それに消防などの災害時の備えなどもあって当たり前となっています。私たちは今、電気・ガスは民間企業のものを手に入れていますが、水も民営化の動きがありますし、医療や教育の市場化も進んでいます。COVID-19禍では、このことの問題点が可視化されました。もう半世紀ほど前のことになりますが、公害が起こってまず自治体が取り組まねばならなかったのは大気汚染でした――公的なコントロールをすることで空気の質を保つことが求められたのです。

哲学者・思想家のイヴァン・イリイチは1960年代に、医療と教育と交通は市場化してはいけないということを言っていました(が、世界の潮流はそれに背いてきました)。

1998年にノーベル経済学賞受賞したアマルティア・センは『貧困の克服』(集英社新書)で、アジアの発展を論ずる際に、日本を例に、「明治時代における日本の発展初期においては、人間の潜在能力の発展が主眼とされました。たとえば、1906年から1911年にかけては、日本全国の市町村予算の43%が教育費にあてられていたわけです」と書いています。「市場メカニズムが大きな成功をおさめることができるのは、市場によって提供される機会をすべての人々が合理的に分かち合う条件が整備されている場合のみです」「発展のために何よりも最初になされるべきは、金持ちや地位の高い人々のためにではなく、むしろ貧しい人々のためになるような、人間的発展と学校教育の普及です」とも言っています。けがや病気で仕事ができなくても、治療してもらえる、その間にも必要な収入が保障されるという条件が整っていれば、安心です。

ことにこの2年間で、私たちが生きる社会は、こうしたことが満たされていない状況にあることがよく分かってきました――「自己責任」や「自助」が声高に叫ばれ、「公助」で社会を健全に穏やかに動かしていこうという姿勢がほんとうに弱くなっています。

田中世紀『やさしくない国ニッポンの政治経済学』(講談社選書メチエ)によれば、「世界人助け指数」では、日本は126ヵ国中107位、そして「世界価値観調査」で「他国の人は信頼できる」と答えた人はオランダ15.4%、アメリカ8.1%に対して、日本は0.2%だということです。また、最新の調査ではありませんが、萱野・神里『没落する文明』(集英社新書)に載っている2007年の国際的な意識調査によれば、「自力で生きていけない人たちを、国や政府は助けるべきだ」という考えに完全に同意する人の割合は、調査した34カ国のなかで日本は一番低く、15%しかありません。アメリカ28%、イギリス53%、ドイツ52%、フランス49%、インド57%、中国46%です。ほぼ同意するという人も加えると、最高はスペインの96%で、アメリカ70%、イギリス91%、ドイツ92%、フランス83%、インド92%、中国90%、韓国87%、そして日本は59%です。しかし、田中は、日本人の約6割が社会に貢献したいと潜在的には思っているのに、政治不信などの影響で利他的な行為をためらっているのではないか、もしそうだとしたら、何か社会変化が起きれば、そのためらいは消えるのではないかと指摘しています。

 

社会の変化は、一人ひとりにできる小さなことをしているだけでは、なかなか起こせません。たとえば、電源スイッチをこまめに消すことは、それなりに意味はありますが、日本の電力システムに根本的な変化を起こすことにはなりません。家庭でできるシステム変更は、電力会社を選びなおすことです。原発や火力などに頼らないで、再生可能エネルギーによって発電されているグリーン電力を選ぶことが、社会に対するメッセージになります。どのような社会で暮らしたいかというビジョンを持つことがポイントでしょう。

開発を学問として、そして実践をリードしてきたロバート・チェンバースは”Putting the Last First(最後尾の人を最前列に)”と言っています。

 

さて、伊与田さんが https://www.youtube.com/watch?v=NCqVbJwmyuo (2050年9月 天気予報) を見せてくださいましたが、以下のものにもアクセスしてみてください。

 

https://www.youtube.com/watch?v=XYgyDIDa8H02100年 未来の天気予報 夏)

 

https://www.youtube.com/watch?v=mhM50EWL29E2100年 未来の天気予報 冬)

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#266,259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48

 




#291 202236

 

田口淳子からあなたへ

 

225日の夜、8カ国でオンライン飲み会をした。

 

中国の西安市では冬でもスイカが売られているそうで、彼は黄色いスイカを美味しそうに食べていた。フランス人が食べていたのはチーズ巻きとかドライトマト巻きとかいう巻き寿司風の食べもの、なんじゃそりゃ?タイでは唐辛子のかたちなのにチーズ味とかバーベキュー味とかのスナック菓子が人気らしい。韓国人や香港人が見せてくれたのはカップヌードル記念館で作ったオリジナルカップ、帰国後も大事に取ってくれているみたい。台湾の女の子は韓国のお酒を飲みすぎて酔っ払い、男の子はココアスムージーを飲んでいた、キュン!

 

みんな、将来への夢と希望を胸に秘めて、日本へ入国したくて仕方ないのに入国できず、それでもがんばって日本語を勉強している若者たち。

 

若い彼らの笑顔が守られますように。

誰も彼らの夢を奪ってはいけない。

 

プロフィール:一般社団法人ニジェール物語製作委員会 理事

日本語学校教師

種を蒔く:#236, 223, 130, 43




#290 202236

 

矢倉真由子からあなたへ

 

11回「子育てカフェ」のご報告

 

11回「子育てカフェ」の参加者は、3名でした。

 

 私は前回同様、在住の県で、まん延防止等重点措置の発令が続いておりますため、直接の参加は控えさせていただきました。

 

今回も参加者の方から頂いた感想を読ませていただき、感じたこと含め活動報告とさせていただきます。

 

   日常の中で、現実に起こっていることへの対応に追われ、ふと気が付くと自分自身の気持ちが置いてきぼりと感じる・・・といった経験はないでしょうか。

 

例えば、小さいお子さんを子育て中の方であれば、具体的な日常のケアはたくさん必要でしょうし、ある程度身の回りのことができるようになったお子さんでも、安全に過ごせるように気を配らなければなりません。また大人の家族に対しても、今日一日を無事に過ごしているだろうかと考えたり・・・。

家族や他者に対しての、目に見えやすい対応は、一見その場で提供して終わりのように思いがちですが、目に見えにくい、また言葉になりにくい優しさや愛情も、私たちは同時に相手に届けているのではないかと思うのです。

 

そして、同じように相手からも目に見えにくい優しさや愛情が、日々自分にも届けられているかもしれません。

 

   奮闘している自分の気持ちだけが置いてきぼり…と感じたときは、目には見えにくい心のやりとりを感じるこころを持ってみることも大事なように思います。

 

   次回の皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

   参加者の皆さまからのドネーション5000円をAMDA-MINDS様ミャンマー事業にご活用いただきます。

 

プロフィール:blue earth green trees「子育てカフェ」プロジェクトリーダー

種を蒔く:#276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

◆参加者の声

Life is so precious and beautiful.  Along the way we'll experience difficulties or hardships. But we are able to have faith in our Creator and the goodness imbedded in our hearts.  Never give up, always see the beauty in each person.  Life is too short. Enjoy and continue doing good to every person we meet.

 

 




#289 202236

 

木村直子よりあなたへ

 

 

「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」プロジェクト」に寄せて

 

 

2022年3月・歩く

 

― ねがい ―   八木重吉

 

人と人とのあいだを 

美しくみよう

わたしと人とのあいだをうつくしくみよう

 

疲れてはならない

 

種を蒔く:#285,274, 256, 248, 243, 234, 226, 215, 210, 202, 191, 182, 178,169, 155, 133, 115, 101

2月28日 雪柳 大阪市内





#288 202236

 

ルミカからあなたへ

 

「みんなで取り組む『難民の皆さんと進む20億キロメートル』プロジェクト第12回みんなの合計距離」

 

まだ寒い日が続きますが、少しずつ春の訪れが楽しみな季節になってきました。

 

127日・227日に奈良の町を歩いた』皆さんからのドネーション10,000円を国連UNHCR協会様にお送り致します。

ご協力をありがとうございました。ウクライナの皆さんのためにご活用いただけましたらと思います。

 

12月第3木曜日から228日のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。

 

31日現在、個人参加50人、団体参加2095人、合計145人で、難民の方々に想いを寄せて「歩いた」「走った」「自転車に乗った」「泳いだ」皆さんの2ヶ月半の合計距離は「12134.052 km」でした!第1回からの総距離は「90640.346km」になりました。

 

1926012.794km

21136823.639km

31276949.398km

41377944.041km

51377795.52km

61416761.186km

71416532.551km

81447713.115km

91457883.713km

101457726.116km

111456364.227km

1214512134.052km

 

★第1回〜第12

    90640.346 km

 

次回報告日は51日です。

3月・4月の合計距離をご報告ください。

 

北京オリンピックが終わり、パラリンピックがはじまりました。オリンピック・パラリンピックでは、競技だけではなく、選手同士讃え合ったり、国を超えて相手を想い合う姿がいつも印象に残ります。スポーツを通して、相手を想い合う気持ちがたくさん溢れますように。

 

 

 

 

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green treesみんなで取り組む『難民の皆さんと進む20億キロメートル』プロジェクトリーダー

種を蒔く:#264, 255, 242, 233,  225,  214, 201, 190, 181, 168, 154, 140, 126




#287 2022227

 

東口千津子からあなたへ/From HIGASHIGUCHI Chizuko to you

 

 226日現在、リャシュコ・ウクライナ保健相によると、ロシアによる侵攻でウクライナでの死者198人(子ども3人)、負傷者1,115人(子ども33人)と報じられています。UNHCRによると10万人を超える人が自宅から退避したと伝えられています。

 「死にたくない」「戦争は嫌だ」と怯えながら訴える少女の表情に一刻も早く笑顔が戻るようにと祈ります。子どもたちや高齢者や妊婦の方々をはじめ、ウクライナの人々が安全で穏やかな暮らしを取り戻せるように、国際社会・各国がロシアに働きかけ、事態が解決に向かうやりとりを迅速に進められるようにと願います。

 

 226日は、blue earth green treesでは「第11回種を蒔く人のお話を聴く会」&「第8SDGs勉強会」を開催しました。ご参加くださった皆様、ご協力くださった皆様、ありがとうございました。コロナ禍の日々が続く中、感染症対策を行いながら、気候危機について深く学び、豊かな社会にとって必要なことを見つめ直しながら、あたたかい関係が育まれる時間となりました。HP活動報告に参加者のお声(アンケートに記載くださった気づきや学びなどから抜粋)を掲載しております。コロナ禍で欠席のご連絡も複数ありましたが、15人のご参加で、ドネーションの25,150円は国際環境NGO350 Japan様にお送りし、気候危機に取り組む活動にご活用いただきます。

 「種を蒔く人のお話を聴く会」では、国際環境NGO 350 Japanの伊与田昌慶さんに「気候危機の今とこれから」のテーマでお話をしていただきました。Zoomで奈良県文化会館多目的室と繋ぎお話していただく形になりましたが、伊与田さんから広く深く学ばせていただきました。「最も弱い立場の人のことを考え、行動する」という趣旨のことが伝わってきた時は、心が動き、ウクライナの方々はじめ、住み慣れた家や故郷から退避せざるを得ない人たちのことを想いました。

伊与田さんがお話してくださった主な内容は「2020年に新たに住む場所を失った人の数(紛争:980万人、気候関連災害:3000万人)」、「地球の大気のCo2濃度の変化」、「IPCC:気候変動に関する政府間パネル第6次評価報告書」、「COP26グラスゴー会議と日本の課題」、「1.5℃目標への決意、2030年までに2010年比で約45%のCo2削減」、「国別貢献(NDC)の強化」、「決定的に重要10年」、「11/4エネルギーデーの脱石炭・脱化石声明」、「Unabatedな石炭火力発電の意味」、「BOGABeyond Oil and Gas Alliance)」、「パリ協定のルール」、「COP25マドリード」、「岸田首相COP26演説」、「日本政府の化石賞受賞」、「国際NGOによる日本政府向け脱石炭アクション」、「気候変動政策の評価:主要60か国のランキングで日本は第45位」、「日本の温室効果ガス排出量の推移と目標」、「グラスゴーを振り返って」、「パリ協定のもとでめざすべき方向性」、「石炭火力輸出の抗議キャンペーン」、「世界気候アクション0325」、「建築物省エネ法」などです。

 20202月にオーストラリアの森林火災被災者・被災動物応援のためにビクトリア州のNGO2団体にblue earth green treesからのドネーションをお届けに行く数日前に、初めて伊与田さんのお話を聴かせていただきましたが、2年後に再びお話を聴かせていただけて大変嬉しく思いました。伊与田さんが出会われたことや経験されたことや考えておられることを共有してくださったことを心に刻み、今、そしてこれからの暮らしで、省エネをはじめ、行動に繋げていきたいと思います。あらゆる場面で世界の子どもたち、次世代、その次の世代の命と地球環境を大切にする方へ進む選択をしていきましょう。

 第8SDGs勉強会については、後日、岩崎さんが種を蒔くメッセージを届けてくださる予定ですが、楽しいワークを通して、一人ひとりが自身の価値観や人生観を見つめながら、チームで豊かな社会にとって大切なことを考えました。

 今回、私自身は「種を蒔く人のお話を聴く会」のファシリテーターとして、また長年使用している古い一眼レフでお一人おひとりの表情を撮影させていただくカメラマンとして、さまざまな表情を見つめることができました。まっすぐ見つめておられる表情、深く考えておられる表情、迷っておられる表情、辛そうな表情、楽しそうな表情、深く感動しておられる表情・・・、お一人おひとりの人生が感じられる素敵な表情を撮影させていただき、ありがとうございました。また、皆さんと心豊かな時間をご一緒できることを楽しみにしています。

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#271, 261, 244, 174, 158,145, 125, 118, 79,56, 42,1

 




#286 2022227

 

From YAMAMOTO Olivia to you

 

We Catholics, Pope Francis declares Ash Wednesday a day of fasting and prayer for peace in Ukraine.

    As a mother, thinking about children safety, supposedly they're in school, enjoying the beauty of life, playing in the park with friends.  Now they can't do it.  Thinking about the elderly, they should be enjoying the remaining days of their retirement but now in fear they don't know where to hide or go.  Thinking of the people in Ukraine who don't have enough resources, they can't go out of Ukraine.

   Praying that war will stop soon and leaders will work as one to save many precious lives in Ukraine.

   Let's give peace a chance.

 

Seedfolks:#281, 221, 167

 

 




#285 2022219

 

木村直子からあなたへ

 

空をみあげていますか?

2021年2月17日 明け方

東に水星、西に月。

2月の満月をスノームーンと呼ぶらしい。さすがに冷え冷え。

 

月は満ち、月はかけてゆく。  そしてまた。

ウオーキングの帰り道、お寺さんの黒板には、

「百点満点の人生なんて無い! いいから いいから・・・。」

満点でなくていいよ、と。

 

蝋梅が香っていた。

種を蒔く:#274, 256, 248, 243, 234, 226, 215, 210, 202, 191, 182, 178,169, 155, 133, 115, 101




#284 2022219

 

渡 剛からあなたへ

 

NPO法人あっとすくーる代表の渡剛です。大阪・兵庫で主にひとり親家庭の子どもたちへの学習支援を行なっています。

 

以前こちらでも紹介させていただいたソーシャルビジネスプランコンペ「edge2021」が無事に終わりました。

 

今回はオンラインでの開催ということもあり、全国各地から30組のエントリーがありました。

 

ファイナリストとして残った方も北海道、神奈川、東京、大阪、滋賀、島根からエントリーいただいた方々でした。

 

コロナで制限されたこと、我慢を強いられたことはたくさんあります。

その一方で、もしコロナがなければedgeはオンラインでの開催はしていなかったので、今回のファイナリストの方々との出会いもなかったかもしれません。

 

ファイナルでは、大阪の西成で学習塾をされている藪中孝太朗さんが優勝されました。大阪西成でコロナによってさらに広がってしまった中学生の教育格差を解消するプランです。プランに伴走支援をさせてもらう中で個人的に印象深いエピソードがありました。

 

藪中さんの塾に通う高校生たちや元塾生の大学生たちが「自分たちも手伝おうか?」と、自ら言ってきてくれたそうなんです。

 

裏を返せば、コロナによって悪化した状況というのは、数年前に中学生だった彼ら・彼女らから見ても「これはやばい」と思うほどのものだったということです。

 

このエピソードで藪中さんと子どもたちとの確かな絆を感じることができましたし、子どもたちを支えられる存在としてだけでなく、次の世代を支える存在として巻き込んでいく形にも大きな共感を覚えました。

 

12年前、僕も同じようにedgeのファイナルの舞台に立ちましたが、優勝することはできませんでした。ファイナル後にメンターの一人であった河内さん(NPO法人み・らいず2代表理事)から「お前が現場を持ってたら勝てた」と言っていただいたのですが、その言葉の重みを改めて感じました。

 

コンペとしてはこれで終わりですが、edgeのゴールは「社会を変える人たちのコミュニティをつくる」なので、これからも引き続きプレイヤーの方々と一緒に切磋琢磨していけたらと思います。

 

今年もコンペは開催しますので、もし社会を変える一歩を踏み出したい方がおられたら、ぜひedgeをご利用ください。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

プロフィール:特定非営利活動法人あっとすくーる代表

 

 




#283 2022213

 

From Athena MARINI to you

 

Hello again,

 I was thinking that perhaps not many people know about the Goddess Athena of ancient Greece so here is a bit of background about what the poem refers to.

There is a myth about the two gods that wanted to be the patron of the city, Poseidon and Athena.

So the people asked each of them to gift them something. Poseidon hit his tridon and a beautiful white flying horse appeared and everyone marvelled.

When it was Athena’s turn she produced an olive tree and the people considered and since it gave oil for food and for the light lamps and olives and shade and food for animals when pruned, they accepted her gift and she became the patron goddess of Athens and that is how the city got its name.

And since then it has been known as the tree of peace with olympian athletes and heroes being crowned with olive wreathes.

 

Profile:Living in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.

Seedfolks:#278, 257, 211, 207, 147, 119, 100, 74, 6

 




#282 2022213

 

山納 洋からあなたへ

 

4/23()に「種を蒔く人のお話を聴く会」でお話をさせていただきます。

テーマは「場をつくるということ」。

 

僕は“人と人とがうまい具合に出会う場”に関心があり、

あるテーマに関心ある人たちが語り合うサロン「TalkinAbout」、

大阪キタ・中崎町でのカフェ空間シェア活動「common cafe」、

芦屋ロックガーデン・大谷茶屋での週末替わりカフェ「六甲山カフェ」

参加者が自由にまちを歩き、見聞をシェアするまちあるき「WalkinAbout

などのプロジェクトを続けています。

 

当日は、これらの実践の軌跡についてお話しさせていただきます。

 

 

プロフィール:common cafeプロデューサー




#281 2022213

 

From YAMAMOTO Olivia to you

 

In reality man can't live alone.  We always need special people to lift us when we're drowning.  There's always hope especially when we have kind and generous people/person around us.

 

 

Seedfolks:#221, 167




#280 2022213

 

ナイロビ日本人学校からあなたへ

 

ご無沙汰しております。ナイロビ日本人学校の川島です。年度当初の手作りマスクプロジェクトの実施の際は大変にお世話になりました。

今年度の教育活動も大詰めを迎えており、先月末に無事マスクをお届けすることができました。また、2月5日(土)に開催した学習発表会では中学生が活動報告のプレゼンを行い、総合的な学習のまとめ、発信をすることができました。

新型コロナの影響を大きく受けて、交流や校外学習ができない中で、皆様からいただいた貴重な機会のおかげで最大限の学びを得ることに心より感謝しております。

以下、活動をまとめた動画をお送りしますので、是非ご覧いただければ幸いです。

BUY ONE GIVE ONEキャンペーンの動画(いただいた150枚のマスクをお届けした活動です)https://youtu.be/MRRAhxi_Zt4

B1G SM1LE projectの活動報告動画https://youtu.be/pFNwXlIXlMo

 

【中学生からのお礼のメッセージ】

この度は150枚ものマスクをケニアに送ってくださり、ありがとうございます。ペンケース販売目標個数を達成し、129日に無事に、Karaiの学校にマスクを届けることが出来ました。ケニアの子どもたちがあのマスクを使うことを想像するだけでワクワクします。この活動を通して、色んな形で沢山の方々と繋がれるのだということを肌で実感することができました。とてもいい経験になりました。このプロジェクトを行うことができたのも皆様のおかげです。本当にありがとうございました。

ナイロビ日本人学校 中学部Jタイム

 

 

種を蒔く:#199




#279 202224

田中茜からあなたへ

 

「劇団あこねこフレンズ代表 田中茜からのお知らせ」

 

いつもお世話になっております。

 

この度、会場の自粛要請を受け、また、現在の状況では、お客様に安心して観覧していただくことが難しいと判断し、3/13の「ミュージカル 美女と野獣」公演を、延期することになりました。

 

公演振替日は、5/15()13:30〜になります。

 

このようなご時世、大変な事もありますが、これから3ヶ月、更に良いものを作れるように頑張って参ります。

 

皆さまにおかれましても、お体にお気をつけて、どうぞご自愛ください。

 

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 




#278 202224

 

From Athena Marini to you

 

We as humans try to change everything externally to make our world a better place but that does not work much.  When we get to be at peace within ourselves, each one of us, the world will change, for when each tree becomes green and healthy, the forest too will look green and healthy.

 

All the problems that we face in our world stem from not being fulfilled, from not being in touch with the peace that is inherent within all of us, and which nurtures us.  By connecting to the Live Force/Spirit within us as a form of daily practice we grow in this peace and effect everything and everyone around us.

 

We all want the world to be a better place and my need for it is expressed in this poem.

May the Spirit of peace be with you and all of us!

 

Tree of Peace 

Olive Tree of peace,

Etherically your Spirit spread

Upon this globe

of human suffering and misery untold of struggle, strife and war

T is time now for us all,

Time to evolve.

 

Seek out each heart

Send roots down deep in them and draw your sustenance

Spread your branches far and wide.

Encompass all

    To unify

To embrace and to live

Under the spirit that you signify

 of Peace

 

Send your roots deep into the heart of nations 

And to those that rule the world

Evoke in them

    That place

That knows the human race is one

That we re, indeed, all one.

 

Stamp your symbol in their hearts

To know the sacredness of life

    and to embrace

New principles of wisdom and of love

    and turn around at last

The disgrace which mars our dignity

    as a human race

 

Athena, Goddess,

Who gifted the Athenians of old

The Olive tree of peace

The whole world has need

     of your gift today 

so touch, inspire

fan the fire 

of our shared aspirations

   for peace

   for harmony

 

Give us courage ancient Mother

Influence our minds

    to implement

Kindness

    and wisdom’s ways,

Lift us to know

That peace is possible

And that sharing’s the way

It has always been the way.

 

Bless us, kind Mother

Let us triumph

so that Earth’s relief and joy

be felt across the sky

     across the universe 

That we made it!

We made it, to peace!

That the Olive Tree flourished now

     On Gaia!

 

(quoted from ‘The New Consciousness is Dawning’ by Athena Marini)

 

ProfileLiving in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into Natural Therapies and writing.

Seedfolks: #257, 211, 207,147, 119, 100, 74, 6

 

 




#277 202224

 

田中啓義からあなたへ

 

皆様、本年もよろしくお願いいたします。

私は、昨年から、文学、哲学、社会、経済、歴史、芸術などの本を古今東西アットランダムに年間50冊を目標(今後1000冊目標)にして読んで、読後の感想文を書き溜めるということを始めました。

20歳ほど若い時も、2,3年続けていたのですが、ずっと途切れてしまっており、昨年1月、私の遺された人生もそんなに長くなく読める本の冊数も限られていると思うに至り、今度は、死ぬまで続けようと思っております。

再スタート1年目の昨年は、50冊には及ばず、42冊に留まりましたが、ここでは、その中から、ブルーアースとの関連があると思われる一冊の本の私の読後感を紹介したいと思います。

それは、ジャーナリストの平野雄吾氏の「ルポ 入管」(ちくま新書)という本です。

この本は、昨年12月、ブルーアースで、国連UNHCRの芳島さんと難民のエジプト人女子大生の方のお話を聞かせていただいた後、そのお話に触発されて購入した本でした。本書では、現在のわが国の難民行政、入管行政の問題点が赤裸々に語られておりますところ、以下では、私のフレッシュな読後感を生かすため、書き溜めている読後感想文をそのまま、転記させていただきます。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

本書では、入管施設への外国人強制収容における、医療放置、人権軽視、親子分離などといった、由々しく苦々しい実態が暴露されている。強制収容された外国人は、釈放を求める切羽詰まった手段として、2週間にも及ぶハンスト(断食ストライキ)を行うこともあるという。

そして、強制収容は、不法滞在者の強制送還の前提ではあるものの、母国への送還に見込みがつかない以上、収容期限の予測がつかない「不定期刑」の様相を呈する。7年にもわたって、収容し続けられている例もあるようで、その収容者に対する精神的ダメージは、犯罪者に対する自由刑以上であろう。

また、行政権による裁量が大きく、処分理由の透明性、公開性がなく、その当否を審査する公平な司法手続きもない。加えて、国の移民政策、外国人政策の舵の切り方次第で、その都度、強制収容施策も大きく変化する。

すなわち、国の短絡的な思惑が個人の人権を翻弄するといった、立憲民主主義国家ではおよそあり得ない事象が、入管施設を舞台に、発生しているのである。

非正規入国者が強制収容を免れる手段としては、難民認定、在留特別許可、仮放免がある。しかし、わが国の難民認定は、諸外国に比べて、そもそも、極めて厳しく、米英独で20%~30%の認定率であるのに対して、日本では、わずか数%の認定率に過ぎない。在留特別許可についても、日本人配偶者がいるだけで必ず許可が得られるわけではないようであるし、また、仮放免も要件や就労の発覚による取消の運用が厳しくなされる傾向に進んでいるようである。

たしかに、不法滞在と認定された以上、国家がその面目をかけて、不法滞在者を厳しく処分するというのが、主権国家の進むべき正道であるのかもしれない。また、テロ対策、治安維持が叫ばれている昨今、不法滞在者に対する厳しい対峙は、正当化されることになるのかもしれない。

しかしながら、不法滞在者は、いわゆる犯罪者ではない。国民国家の迫害から逃れんとして救済を求める外国人に、救いの手を差し延べるのが、人権保障を人類の普遍な原理とする国際社会の極めて重大な役割であろう。

したがって、難民認定は緩和されるべきであるし、また、難民とは目されない不法滞在者であっても、日本国内に定着し、日本社会の中で平穏に生活している以上、そのような外国人を日本国から排除する必要はないと考える。少なくとも、そのような外国人の人権を奪ってまで必要とされる国益などない。

すなわち、入国時の事情より、入国後の所業こそ評価されるべきであると考える。

特に、不法滞在者であっても、連れてこられた子、日本で生まれた子には一切責任がなく、そのような無垢な子どもの権利の保障は、何にも増して重要視されなければならない。

日本の学校を卒業しても就労ができないとして、その子の夢や希望を奪ったり、その子を養育している親との親子分離を強いるような施策は、不法入国という親の初めのミスのみで全てを決定してしまう硬直的施策であって、それは、決して、理性的な施策ではないと考える。

わが国においては、わが国民にあっても、不当に差別されたり、不当に自由を奪われたり、ひいては不条理に命が奪われる例はいくらでもある。なので、私は、難民や外国人より、もっと身近な人たちの人権保障がまず先決であるという認識があったかもしれない。

しかし、わが国民は、まがりなりにも、主権国家と憲法によって保護されている。これに対して、難民や非正規入国者は、主権国家における政治的立場を剥奪された「例外的存在」である。人権侵害は例外状態にこそ鮮烈に行われる。ナチスのユダヤ人虐待が然りである。ハンナ・アーレントの著作「全体主義の起源」を分析したイタリアの哲学者、ジョルジョ・アガンベンは、主権国家は政治的立場を剥奪された人々を「剥き出しの生」に還元された人々と表現し、そういった人々に権力を行使するのが主権国家だと述べて、主権国家の怖さ、負の部分に警鐘を鳴らした。

本書を読んで、非正規入国者を含めた外国人に対する人権侵害は、最たる人権侵害であって、そこに目を向け問題意識を醸成する必要があるということを学ばせてもらった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 以上が私の読後感想文です。

ここに付け加えれば、日本は、かつて、「日本のシンドラー」と言われる外交官杉原千畝が、ユダヤ人難民の救済のため、当時の行政通達には違反して、リトアニアから日本への入国ビザを2000枚も発行したとも、6000人のユダヤ人の命を救ったとも言われます。そして、今でも、杉原千畝の名は、多数のユダヤ人の命を救った人道主義者として、ユダヤ人社会他国際社会で頗る高い評価を得ています。

それに比べて、本書によれば、現在の入管行政官は、行政通達を極めて硬直的にしか適用せず、また、強制送還数の多さを誇る傾向にあるということでした。

千畝の通達に反する人道的活動が日本国から見逃された背景には、そもそもの千畝の外交官としての有能さが評価されていたということです。

現代日本においても、外国人施策に関わる行政官の中に、有能で人道的で勇気のある行政官が育ってほしいものです。

そして、行政に任せておけない部分は、民間支援団体が声を挙げなければならず、ブルーアースも、直接に間接に、その役割を果たしてゆく必要があろうとも思います。また、民間支援団体の支援活動には、本書でも、複数の私の同業者(弁護士)の支援活動が紹介されておりました。私や私の事務所の若手弁護士とも問題を共有して、支援の一助をおこなってまいりたいとも思うものです。

 

プロフィール:blue earth green trees理事、登大路総合法律事務所所長弁護士

種を蒔く:#112, 31, 20




#276 202224

 

矢倉真由子からあなたへ

 

10回「子育てカフェ」のご報告

 

 20221月の第10回子育てカフェに参加してくださった方々は、3名でした。

 

 私につきましては、参加を大変楽しみにしておりましたが、まん延防止等重点措置が発令されている県内在住のため、直接の参加は控えさせていただきました。

 

 今回は参加者の方から頂いた感想を読ませていただき、感じたこと含め活動報告とさせていただきます。

 

 対人関係において、例えば物事の捉え方が似ていると相手を近く感じ、反対になぜ相手はこのような考え方をするのだろうと理解に苦しむ時には、相手との間に距離を感じるということを、すでに多くの人が体験していることと思います。

 

目の前の行動や発せられた言葉そのものだけに感情が揺さぶられるのではなく、可能な範囲でその行動や言葉の裏側といいますか、相手が置かれている環境、バックグラウンドのようなものもあわせて考えてみることで、理解しがたいと感じる相手を受け入れるまではいかないにしても、少し視点が変わったり、自分はいつも物事をどのように捉えがちなのかについての気づきがあるかもしれません。

 

気持ちに余裕がない時は、目の前の事そのものに反応しがちです。そう思うと、日々忙しい中にも、少しでも健康的な心持ちでいられるよう、自分なりの方法を見つけたいものです。

 

次回も皆さまのご参加を、心よりお待ちしております。

 

参加者の皆さまからのドネーション5000円をAMDA-MINDS様ミャンマー事業にご活用いただきます。

 

◆参加者の声

育った環境や文化や言語の異なるパートナーと共に子育てをする際に、さまざまな意見の違いが生じるのは自然なことだと感じます。子どもを大切に思う気持ちは同じでも、アプローチが異なり、時には考え方の違いをお互いがうまく受け入れられない日もあります。すぐに解決できないことは、必要な時間をかけて、パートナーがどうしてそう感じるのか、そう考えるのか、少し距離をとって見つめ理解が深まると、会話の空気が少し穏やかになったり、優しい言葉で語りかけたりするエネルギーが生まれるように思います。家族で豊かな自然の景色を楽しんだり、ほっとする時間を共有する機会も大切だと感じました。

 

プロフィール:blue earth green trees 子育てカフェ・プロジェクトリーダー

種を蒔く:#246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3




#275 202224

 

尾松貴美からあなたへ

 

いつもフェアトレードプロジェクトにご協力頂き、ありがとうございます。

 

多くの方々からblue earth green trees ロゴ入りエコバックのご感想やお写真を頂く度に、ほっこりした気持ちになります。

これからも、皆さんのお声やバックにまつわる写真を楽しみにお待ちしています。

 

さて、blue earth green trees ロゴ入りエコバッグ第3弾のお知らせです!

お寄せ頂いたご要望にお応えし、今回は簡易タイプのマルシェバックが仲間入りします。

2月から予約を受け付け、4月から販売を開始させて頂きます。

 

また、これまで愛用頂いている3種類のバッグも継続して販売していきます。

フェアトレードで益々多くの方々とLovePeaceFreedomDiversityの輪が広がっていくことを願っています。

 

ご注文は下記までお願い致します。

 

事務局:blue.earth.green.trees.3@gmail.com

 

プロフィール:同時通訳・翻訳家

blue earth green trees フェアトレードプロジェクト・リーダー

種を蒔く:#165、#142,#139、#9




#274 2022130

 

木村直子から あなたへ

 

2022年 冬

1月がゆきます。2月が来ます。

コロナ禍 3回目の冬。

自分に問いかけています。ほんとうに だいじなものは なあに。

________________________________________

 

何かが   江口あけみ

 

―― わかる わかる

わかるような 気がする――

いってしまってから いつも思う

ほんとうに わかったのだろうか

心のそこから ほんとうに

 

―― わかる わかる 

わかるような 気がする――

この ことばに さえぎられ

見おとした だいじなものが

 

わたしの まわりを

キラキラ 光って

とびまわる

 

八百屋さんで買った アスパラ菜


種を蒔く:#256, 248, 243, 234, 226, 215, 210, 202, 191, 182, 179, 169, 155, 133, 115, 101




#273 2022129

 

事務局からあなたへ

 

いつもありがとうございます。

#263「事務局からあなたへ」でお伝えしましたように、『blue earth green treesロゴ』&Love, Peace, Freedom & Diversity』のメッセージ入りポストカード16種類の販売をスタートしました。関心をもっていただき、ご連絡をいただいた皆さん、ありがとうございます!

 

「種を蒔く」「一枚の写真から」にお一人おひとりからたくさんの素敵な写真を届けていただいています。

皆さんの「一枚の写真」を使った『blue earth green treesロゴ』&Love, Peace, Freedom & Diversity』のメッセージ入りの寄付付きポストカードをつくっていただくこともできます。

1種類100枚単位でご注文いただき、10,000円をお預かりし、その内5,000円をblue earth green treesへのご寄付として運営に活用させていただきます。

 

例えば、「一枚の写真から」#66に届けて下さっているHiroさんの'Australian Nature'の写真をポストカードにすると、以下のようになります。

  


【 表 面】

【 裏 面】


ご自身の写真を使ったオリジナルの『blue earth green treesロゴ』&Love, Peace, Freedom & Diversity』メッセージ入りポストカードを作成ご希望の方は、事務局(blue.earth.green.trees.3@gmail.com)までご連絡をいただけますようお願い致します。

 

 

何気ない日常に、ふとした時に、あなたの心に浮かぶあの人に、オリジナルのポストカードに手書きのメッセージを書いて届けてみませんか?




#272 2022129

 

松本由季子からあなたへ

 

2022326日(土)に予定しております、手作り布ナプキンワークショップについてお問い合わせくださった皆さま、ありがとうございます。

 

当日の準備物について、添付の資料にてお知らせさせていただきます。

すべての準備物をそろえることが難しい場合は、参加者同士で貸し借りしながら、作業を進めましょう。

布類も数に限りはありますが、少し準備しておきます。

何か、ご不明な点がありましたら、事務局までお問い合わせください。

 

皆さまのご参加お待ちしております。

 

 

プロフィール:blue earth green trees手作り布ナプキンプロジェクト・リーダー。愛媛県出身。臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子の母としても、子どもたちの夢を応援中。

種を蒔く:#265, 230, 78, 46, 8




#271 2022122

 

東口千津子からあなたへ / From HIGASHIGUCHI Chizuko to you

 

122日に開催を予定していました「種を蒔く人のお話を聴く会〜手話エンターテイメント発信団oioi岡﨑伸彦さん」&「手話ワークショップ」は延期となり、皆さんにお会いできず残念でしたが、20231月にoioiの皆さんと参加者の皆さんと心豊かな時間を過ごしたいと思っています!

 

#268で岡﨑さんが届けて下さったMV『はじまりはありがとう』を観て下さった皆さんから「元気をいただきました」「心があたたかくなりました」「前を向いて歩んでおられる皆さんからパワーをいただきました」などのお声が届いています。私自身もMVの中の皆さんに出会えて嬉しい気持ちになりました。また『はじまりはありがとう』の心あたたまるメッセージと多世代の出演者一人ひとりのさまざまな表情に心が動かされました。

 

多様なあり方/ダイバーシティ/Diversityにも関連しますが、20211129日から121日、10回目となる国連「ビジネスと人権フォーラム」が開催されました(UNITED NATIONS 10th ANNUAL FORUM ON BUSINESS AND HUMAN RIGHTS)

 

ビジネスと人権の次の10年に向けて」をテーマに、行動分野と目標が示されました。気候変動やコロナ禍などの課題に直面する中で、環境と人権の尊重と経済活動を繋げながら進んでいくことが求められています。

 

「人権デューデリジェンス(Human Rights Due Diligence)」という言葉は、日本でも使用されるようになってきました(dueは正当な/適切な、diligenceは努力/熱心な取り組み)

「人権に対する適切で継続的な取り組み」という意味で、人権への負の影響とリスクを特定し、適切な対策を策定・実行するプロセスを各組織で積極的に進めていく必要があります。

 

「ハラスメント」や「過度の長時間労働」などの組織内で発生する問題だけでなく、サプライチェーン上での「児童労働」や「強制労働」の問題などへの対策を講じなくてはなりません。

 

「人権デューディリジェンス」を進めていくには、働く一人ひとりが自分自身の意識とあり方を見つめ、個人との関係性や組織との関係性をより健康的に育てていく必要があります。

 

私自身も20代から現在に至るまで、日本とオーストラリアでの仕事や多様な文化の個人との人間関係を通して、個人内・組織内のfairness/フェアネスについて学び合う機会をいただきました。組織のミッションと実践を重ねながら、一つひとつの課題を解決するための対策を考え行動し、短期的・長期的に検証していくことで、組織も個人も健康的に育っていくことができると実感しました。

 

難しい状況に直面した時には、個人に対しても組織に対しても「丁寧に見つめ直すこと」「聴くこと」「気づくこと」「理解を深めること」から「今、できること」が見つかり、希望の感じられる方へ、健康的な方へ一歩進むことができると感じています。

 

仕事上の「人権デューディリジェンス」のみではなく、私たちが日常で繋がるグループや団体、地域やコミュニティ、各家庭でも「丁寧に見つめる」「一人ひとりの声を聴く」「一人ひとりの心身の健康を大切にする」というあり方を一緒に育て合っていきましょう。

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees 代表理事

種を蒔く:#261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1

 

 




#270 2022122

 

西井ひろ美からあなたへ

 

今年もよろしくお願い致します。

視覚障がいのおありの方の歩行をサポートする際の注意点について、事務局にお尋ねがありました。視覚障がい者の方々を応援するセミナーで学んだことから、以下の点をお伝え致します。

 

 歩行をサポートされる際には、突然おからだに触れたりするのではなく、必ず先になるべく正面からお声がけし、その人が安心できる形で、その人に合わせた方法を一緒に確認しましょう。「何かお手伝い致しましょうか?」「どちらに行かれますか?」などのお声がけをし、必要なことを確認することからスタートしましょう。

 

 普段どのようにされているか、どのようにすれば歩きやすいのか、状況に合わせて、サポートのあり方を確かめていくのが良いと思います。

 

 サポートする人は視覚障がい者の方より半歩程度前に立ち、肘の少し上を掴んでもらったり、背中や肩に手をあててもらったり、視覚障がい者の方が安心できるあり方を確かめましょう。白杖を持つ側や安全な側を確認し、歩く幅は二人分必要で、障がい物には十分注意する必要があります。

 

 階段や曲がり角では「階段を降ります/のぼります」「あと2段です」「右に曲がります」など、できるだけ具体的に声をかけましょう。

 

 お一人おひとりの歩くペースも安心できる方法も異なるので、丁寧に確かめながら、人混みや交通量など、周りの状況も詳しく説明しながら歩行のサポートができると良いと思います。

 

最後に視覚障がい者サポートサークル「AndMore(あんもあ)」ご紹介

キャッチフレーズ「一緒ならもっと色んな事が出来ますよ‼︎

視覚障がいの方との外出、コーラス参加など安心してふだんの暮らしを楽しむためのサポートをしています。興味のある方、ぜひご連絡下さい。

代表 安藤さん 090-4307-7144

 

プロフィール:blue earth green trees事務局、介護福祉士、視覚障がい者支援。

種を蒔く♯10




#269 2022122

 

天沼耕平からあなたへ

 

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。

旧年中は大変お世話になりました。

 

皆様方の活動によって、多くの方に難民の人々の困難に立ち向かう姿を届けることができ、また支援の輪も大きく広がってまいりました。

 

2022年もさらにその輪が広がるように、私どもも懸命に務めてまいりますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

皆様方にとって、さらなる発展の一年となりますよう、またご健康とご多幸に恵まれますよう、心よりお祈り致します。

 

プロフィール:国連UNHCR協会職員

種を蒔く:#258, 245, 238, 217, 203, 192, 183, 172, 162, 146, 141, 127




#268 2022120

 

岡﨑伸彦からあなたへ

 

新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増している状況を受けて、「第11回種を蒔く人のお話を聴く会」&「手話ワークショップ」を延期させていただくことにいたしました。

この日を楽しみにしてくださった皆様には大変申し訳ございませんが、なにとぞご理解いただきますよう、お願い申し上げます。

 

なかなかコロナが終息してくれずにもどかしい日々が続いていますが、それでも少しずつ、少しずつ、終息に近づいていると信じています!ウィズコロナが実現し、以前のような生活が戻ってきたときには、思いっきり体を動かしながらみんなで一緒に手話を楽しみましょう!

 

また、今回の企画が延期になってしまった代わりに心が温まる素敵なミュージックビデオを紹介させていただきます。

 

こちらはシンガーソングライターとして活躍する天道 清貴さんが「聴こえない人にも想いが届くように」という想いで創られた全編完全手話のミュージックビデオです。

 

MV】はじまりはありがとう/天道 清貴

    https://www.youtube.com/watch?v=vFRC0q2BYiA

   (oioiのメンバーも一部出演しています)

 

ぜひぜひみなさまの心温まる時間にしていたけたら嬉しいです!!!

 

そして、またみなさまとお会いできる日を楽しみにしています!!

 

いつもは明るくハイテンションな動画ばかり挙げておりますが、今回はいつもと趣向を変えて、心温まる系の動画にしました。

oioi単体で創ったものではなく、天道清貴さんというシンガーソングライターの方のミュージックビデオに出演させていただいたものになりますが、とても素敵な歌詞で温かい気持ちになれるような映像ですので、今回、ぜひ紹介させていただきたく思いました。

この映像がいろんな人の心の元気になれば嬉しいなと思っています。

 

プロフィール:一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioi代表理事

種を蒔く:#170, 56, 33, 17




#267 2022115

 

奥田鹿恵子からあなたへ

 

20211226日、前年に引き続き、「種を蒔く人のお話を聴く会/Listening to Seedfolks」にお招きいただき、誠にありがとうございました。前回もお目にかかりました方々には、私がネパールから帰国したことをご報告するとともに、今回初めてお会いしました方々には、私が所属するAMDA-MINDSの貧困軽減と健康促進事業についてご紹介しました。また参加者の方々からは、「少数民族の文化を重んじながら活動を続けて欲しい」といった事業に対するご意見・感想や、ニジェールの絵本の普及など、皆様の国内外での取り組みについてお聞きすることができ、私にとっても学び多き機会となりました。

 

コロナ禍で、ネパールでも多くの人びとが仕事を失ったり物流が滞ってしまったりした中、blue earth green trees様には、2020年から2年間にわたって計約700枚の布マスクと20枚の布ナプキンをネパールにお送りいただきました。手作りの一枚一枚に込められた皆様の想いを感じながら、事業地の人々はいまでも大切に使っています。また、blue earth green trees様が2019年に開催された「Love, Peace, Freedom and Diversity Projectコンサート」の収益金の一部をご寄付としていただき、学校保健教育の実施に活用しました。「保健」という授業科目がない上、情報源も限られている事業地において、学生が性と生殖についての正しい知識を身に付けるためのとても大切な活動です。貴重なご支援に、心より感謝申し上げます。

 

私は今月末より次の赴任地、ホンジュラスに行きます。移民キャラバン、コーヒー、サッカーを連想させる国ですが、人びとはどんな生活を送っているのでしょうか。次回、皆様と一緒にホンジュラスについて考えることができる機会を楽しみにしています。

 

種を蒔く:#103

 

 

学校保健教育のクイズ・コンテストで入賞賞品(文房具と辞書)を受け取る学生たち




#266 2022115

 

岩崎裕保からあなたへ

New Year Message

 

昨年末に2年半ぶりに京都に行きました。

少し自由な時間があったので、錦市場をぶらついた後で、丸善に行って本屋さんをうろうろする機会を得ました。手に入れたかった2冊の本のうち1冊を見つけて、さらにきょろきょろしていると、SUREという小さな出版社のコーナーがあるのに気づき、わくわくして近づいてみました。SUREは注文して送ってもらうというやり方の出版社さんなので、手に取って見られるというこの上もないチャンスでした。そして、案の定ありました、鶴見俊輔のものがいっぱい。彼は、時に晩年、この出版社から個人的な思いの詰まったものを出していました。

 

鶴見俊輔は、一言で言えば哲学者というしかありませんが、とても幅広い領域で活躍をしました。60年安保で東京工大を辞め同志社に移ってきていた彼の「世論宣伝」という講義を、僕は「もぐり」で足掛け3年聴きに通いました――法学部政治学科の学生だったのですが、文学部社会学科新聞学専攻の講義を、登録もせずに聴きにいっていたのです。今から半世紀前のことです。「世論宣伝」はコミュニケーション論みたいなものでした。猿のコミュニケーション、赤ん坊のコミュニケーション、少年のコミュニケーションと毎年テーマが発展していました。彼の主宰する月刊の『思想の科学』は毎号刺激的でした。「ベトナムに平和を!市民連合」を小田実や開高健といっしょに始めて担っていました。脱走米兵を匿い第三国に逃がす運動にも関わっていました。寝屋川高校時代に「受験生ブルース」を歌っていたフォークシンガー中川五郎は鶴見をしたって同志社の学生になっていました。岩国で反戦喫茶「ほびっと」のマスターをしていた中川六平は、後に晶文社に職を得て、編集者として鶴見と関わり続けました。

 

さて、僕は鶴見と喫茶フランソア(木屋町四条下ル)の関係を知りたいと思い続けてきました。フランソアは1934年に始まり、戦時下にあって、誰もが平和や未来、文学、芸術について語り合える「文化と自由のオアシス」のような場所をめざしていました。京都の若い研究者たちが発行していた反ファシズム紙『土曜日』(フランス人民戦線の時代に発行されていた『ヴァンドルディ(金曜日)』をもじって1936年に発刊が始まりました)が置かれていて、その筆者や読者が集う喫茶店でもありました。イタリアン・バロック調の船室のような店内は今もそのままです。

鶴見の著作を読むと、彼がフランソアに出入りしていたことは垣間見ることができるのですが、直接フランソアについて言及している個所は見いだせてなかったのです。今回手に入れたなかの1冊『ちいさな理想』に、「フランソア」という項(2007417日京都新聞夕刊初出)があって、姉の鶴見和子が亡くなった折に油絵を女主人から頂いたと記されていました。店を始めた立野正一が亡くなった後は妻の留志子が、そして今はその娘が引き継いでいます。(実は、僕は大学3年生だった時に、フランソアにカンパをお願いしたことがあって、その時高瀬川を見下ろす畳敷きの2階に案内されて、着物姿の女将と話をして、「まぁお気張り」というような声を掛けられてカンパをいただいて帰ったことがありました。)

「京大と同志社と映画人とを担い手にする雑誌『世界文化』と週刊新聞『土曜日』とは、ここをお互いの交流の場とした…60年前、私は、当時の『世界文化』の同人につれられてきて、ここで何人もの人と友人になった。」と鶴見は書いています。そして、店の壁を飾っていた絵をもらい受けるまでの付き合いをしていたということが、分かりました。

 

特におめでたい話ではありませんが、年末から年始にかけて鶴見の著作に触れて、なんだか心落ち着く良いひと時を持てました。

本年もよろしくお願いいたします。

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#265 2022115

 

松本 由季子からあなたへ

 

いつもblue earth green treesの活動を支えていただき、ありがとうございます。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。

 

昨年末には、「第10回 種を蒔く人のお話を聴く会〜奥田鹿恵子さん」に参加させていただきました。

「手作り布ナプキンを届けようプロジェクト」において、2020年にAMDA-MINDSネパール事務所様に送らせていただいた布ナプキンについて、事業地で使用していただいた女性からのフィードバックを受け、改良した布ナプキンを奥田さんに直接お渡しさせていただくことができました。今後、AMDA-MINDS様の事業地で活用していただく予定です。

 

新しい年を迎え、今年こそは今までの日常を取り戻し、穏やかに過ごしていきたいと願っておられると思いますが、再びオミクロン株の感染が拡大しています。ワクチン接種や治療薬の開発も進み、希望の光が見えはじめてはいますが、いつになれば穏やかな日常が戻ってくるのだろう・・という不安が続くと、「自分一人では何もできない」「自分だけ頑張ってもどうしようもない」と自信をなくしてしまいがちです。

 

人は大きな問題や困難に出会うと、そのことを考えるだけで気が遠くなってしまったり、あきらめや無力感に襲われてしまいます。

しかし、どんな困難な状況の中でも、私たち一人一人にできることがきっとあるはずです。私たちの身の回りでできることを一つ一つ実践していくことの積み重ねが大きな力につながります。

 

まず、自分のために自分自身でできることをやってみませんか?『セルフケア』は、自分のためにすぐに実践でき、『心や身体を自分で管理する』ことは、とても大切なことです。

自分自身のために、以下の3つのRを実践してみて下さい。

Rest(レスト)→ 休息・休養・睡眠

Recreation(レクレーション)→ 運動・趣味や娯楽・気晴し

Relax(リラックス)→ ストレッチ・音楽などのリラクセーション

厚生労働省HP こころの耳 参照

感染予防対策をしながら、一週間の中で、この3つのRを実践する日や時間を作ってみましょう。そして、それを1ヶ月継続し、実践する前と実践した後で、どのように自分の心や身体が変化したかを感じてみて下さい。

 

心配な日が続きますが、自分自身の心や身体をいたわりながら家族や仲間と支え合い、この状況を乗り越えていきましょう。

 

プロフィール:blue earth green trees手作り布ナプキンプロジェクト・リーダー。愛媛県出身。臨床心理士・公認心理師・看護師・保健師の資格を持ち、精神科病院臨床を経て、スクールカウンセラーや学生相談室カウンセラー、大学非常勤講師として勤務。やわらかくしなやかな心と身体を目指して、2010年からヨガをはじめ、学びを深めている。二人の息子としても、子どもたちの夢を応援中。

種を蒔く:#230, 78, 46, 8




#264 2022115

 

ルミカからあなたへ

 

新しい年を迎え、皆さまいかがお過ごしでしょうか?

今年も運動をする大切さをみなさんにお伝えできればと思っております。

運動をすることで、身体的にはもちろん精神的な効果も与えてくれます。

 

今年もみなさんと一緒に難民の皆さんと進むプロジェクトに参加させて頂き、皆さんと共に心豊かな一年になりますように。

次の報告日は31日になります。12月第3木曜日から2月末までの距離をご報告ください!本年もよろしくお願い致します。

 

 

 

 

プロフィール:blue earth green trees みんなで取り組む『難民の皆さんと進む20億キロメートル』プロジェクトリーダー

種を蒔く:#255, 242, 233, 225, 214, 201, 190, 181, 168, 154, 140, 126




#263 202118

「事務局からあなたへ」

 

いつもblue earth green treesの活動にご理解・ご協力をいただき、ありがとうございます。

 

本年もよろしくお願い致します。

 

2022年は『blue earth green treesロゴ』&『Love, Peace, Freedom & Diversity』のメッセージ入りポストカードを販売することになりました!16種類のポストカードの写真はすべて代表理事&理事&事務局によって撮影されたものです。1100円で販売し、50円はポストカード作成費、50円はblue earth green treesの運営応援費として活用させていただきます。プロジェクト開催時にも販売致しますが、送料をご負担いただける場合はご希望の枚数をお送り致します。事務局メール(blue.earth.green.trees.3@gmail.com)宛てに『ポストカード希望』と記載いただき、お名前・ご住所・メールアドレス・お電話番号・ご希望の番号と枚数をお知らせください。

 

 

 

ご家族、お友達、仲間、同僚、地域の人、国内の繋がる人、海の向こうの繋がる人に、あなたのLove, Peace, Freedom & Diversityのメッセージを届けませんか?




#262 202118

 

From Darryl Takizo YAGI to you

 

New Year Message to the Blue Earth Green Trees community:

 

Happy New Year.  As we move forward into 2022 with a deepened commitment to keep our earth blue without pollution and our trees green without toxins let us renew our community efforts to maintain a pristine environment and bring people together for mother earth and humankind.  This community provides the motivation and support through its far reaching examples of leadership that demonstrates to a wider audience how to be mindful and compassionate towards humanity. 

 

With gratitude,

Darryl Takizo Yagi

 

profile:a third generation Japanese American
seedfolk: #159, 132, 117, 91, 86, 81, 75, 52, 40, 4




#261 20211230

 

東口千津子からあなたへ

From HIGASHIGUCHI Chizuko to you

 

 

Thinking of Love, Peace, Freedom and Diversity in ourselves, each community and the world….

I appreciate your support and encouragement in the past year. Please take care of yourself and have a beautiful year.

 

2022年、新しい年がお一人おひとりにとって心豊かな年になりますようにお祈り申し上げます。2022年もどうぞよろしくお願い致します。

 

2021年も新型コロナウィルスや気候変動や紛争などの影響を世界のさまざまな場所で受けた一年でした。お亡くなりなった国内外の方々、ご家族の皆様にお見舞い申し上げます。また苦しい状況にある皆様にお見舞い申し上げます。

 

苦しい時期に見つめたことや気づいたことは、今後のどんな状況においても、どんな時代においても、希望に繋がる大切なことを私たちに教えてくれていると感じます。

 

アントニオ・グテーレス国連事務総長が発表した『私たちの共通の課題(Our Common Agenda)』(20219月)はSDGsを含む既存の合意を加速させるために考えられた行動アジェンダとされています。「今こそ、長期的な視点で考え、若者とその後の世代のためにより多くのことを果たし、今後の課題へより良く備える時です」と伝え、未来に関するサミットについても提言しています。また「この共通の課題は、前向きな精神を取り戻し、私たちの世界の再建と、歴史のこの時期において何としても必要な相互信頼の回復を始めるためのロードマップです」と伝えています。

 

blue earth green treesにおきましても、2021年も国内外の多様な個人・団体の皆さんと小さな歩みを積み重ねてまいりました。それぞれのプロジェクト・活動にご理解・ご協力をいただきましたお一人おひとりに心より感謝申し上げます。

 

直近の1226日には、「第10回種を蒔く人のお話を聴く会」でAMDA社会開発機構の奥田鹿恵子さんから、ネパールでの母子の健康格差是正事業や事業地での啓発活動等についてお話を聴かせていただきました。6年近くのカトマンズでの生活を終えられ、次の任地であるホンジュラスへの赴任までご実家のある明日香村で過ごされている中での貴重なお時間に奈良市での会に来て下さった奥田さんとは一年ぶりの再会でした。202011月に一時帰国された際にもネパールでの事業について意義深いお話を聴かせていただきましたが、今回はネパールの事業地と明日香村の地域や人との繋がりをあたたかく見つめられながら、海外と日本を交差するまなざしでお話してくださいました。「あとは自分たちでやっていけます」とのメッセージを奥田さんに伝えられたネパールの皆さんとのお話は、現地の皆さんと奥田さんのパートナーシップを物語るエピソードで、きっと明日香村でもホンジュラスでも出会われるお一人おひとりと丁寧にやりとりを重ねられ、尊重し合える人間関係を育てていかれるのだろうと感じました。ドミニカ共和国やネパールなどの海外と、明日香村やAMDA社会開発機構様の本部事務所のある岡山など日本で獲得された知見を活かされ、今後も世界の元気を育てていかれることと思います。奥田さんはじめ、世界のさまざまな地域で活動される皆さんに私たちも繋がりながら、一緒に考え、行動してまいります。

 

「第10回種を蒔く人のお話を聴く会」にご参加くださった方から、後日「奈良でネパールに出会うという貴重な体験をさせていただきました。・・・皆さんが話されていることにいろいろな好奇心の種が散りばめられていて、もっとこの世界や世の中のことを知りたいなと改めて感じました」とのメッセージをいただきました。また別の方からは「色々な方のお話をうかがい、色んな世界を知ることができました。・・・様々な災害もあった一年ですが、振り返ると、世界がつながっていくことの大切さを伝えてくれているような気がします」とのメッセージをいただきました。

 

お一人おひとりがお互いのお話にまっすぐに耳を傾けておられる素敵な表情が目に浮かびます。『もっとこの世界や世の中のことを知りたい』『世界がつながっていくことの大切さを伝えてくれている』という気持ちを共鳴させながら、出会いの時間を大切にし、お互いの声を聴き合う空間を、繋がるお一人おひとりがすべてのプロジェクトで育ててくださったと、2021年を振り返りながら感じています。

 

国内外の多様な一人ひとりが個人として出会い、お互いの声を聴き合うプロセスで、自分自身の内側にある多様な側面に気づき、より心が開かれていく中で少しずつ変化し、相互作用が起こっていく瞬間が生まれていきます。そして、その中で必要な時間をかけて信頼関係や協力関係が育まれ、自分の望むペースで、望む方向へ創造的な一歩を踏み出していく瞬間が生まれていきます。すべてのプロジェクトにおいて、そのような瞬間に何度も出会わせていただけたことに感謝致します。また、その瞬間瞬間に、私自身の内側においてもオープンネスや創造性のようなものが動き始めるように感じています。

 

2022年も自分自身の中に育つLove, Peace, Freedom & Diversityについて問いかけ、世界を繋ぐLove, Peace, Freedom & Diversityについて皆さんと見つめ続け、育て合えるようにと願っています。お一人おひとりのご健康とご多幸をお祈りしております。

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#260 20211226

 

木村直子からあなたへ

 

クリスマスだから 阪田寛夫

 

クリスマスだから

かんがえる

たくさん たくさん たくさん

かなしんでいる

ひとの こと

 

それから すこうし

かんがえる

どうして どうして どうして

かなしい ことが

あるのかな

 

クリスマスだから

かんがえる

かなしんでいる

ひとの こと

 

 

種を蒔く:#256,248, 243, 226, 215, 210, 202, 191, 182, 179, 169, 155, 133, 115, 101, 97,80,68

                        2021.12 千里南公園





#259 20211226

 

岩崎裕保からあなたへ

 

第7回のSDGs勉強会で、国際法に照らしてみると核兵器はどのような位置にあるのかをお話ししました。SDGsでは「核」は触れられていませんので、「核」をテーマにすることには躊躇があったのですが、SDGsには含まれていないものであっても、目標として入っていてしかるべきだというものを「SDGsプラス」としていこうという動きが市民社会にはあります。

当日見ていただいた映像の中でも、特に米・仏が国連総会やハーグでの裁判中にしきりに主張していたように、「核を扱うのは安保理であるから、そこを外れたところでこの問題を扱うべきではない」という考え方があることは否定できません。またSDGs成立にこぎつけたオープン・ワーキング・グループ(OWG:女性、子ども・若者、先住民族、NGO、地方自治体、労働者・労働組合、ビジネス・産業、科学技術コミュニテ ィ、農業者を含む政府間交渉)の13回の会合でも、「核」は議題にはされませんでした。しかし間違いなく「核」は気候変動にとっても、貧困にとっても、そして何よりも地球の存続そのものにもっとも根源的なものですから放置はできないことに私たちは気づいています。だからこそ、市民が協力し合って国際司法裁判所の判断を求めたことを知り、その成果を引き継いでいくのは意味があると考えます。

 

国連レベルでも動きがないわけではありません。20185月、アントニオ・グテーレス国連事務総長は新たな軍縮アジェンダを発表しました。この軍縮アジェンダには、軍縮に特に関わりの深いSDGsとして、目標3「すべての人に健康と福祉を」、目標4「質の高い教育をみんなに」、目標5「ジェンダー平等を実現しよう」、目標8「生きがいも経済成長も」、目標11「住み続けられる街づくりを」、目標16「平和と公正をすべての人に」が挙げられています。

また、同事務総長は2021910日に『私たちの共通の課題(Our Common Agenda)』と題する「ポストSDGs」のビジョンを発表しました。そこには、SDGsを引き継ぐ「誰一人取り残さない」「地球を守る」「女性・少女を真ん中に置く」といった課題だけでなく、「国際法を守って正義を確実にする」「若者の声を聞き若者と共に進む」「信頼を打ち立てる」といった12の項目があり、その中の「平和を推進し紛争を起こさない」でNew Agenda for Peace(平和のための新たなアジェンダ)の策定を提唱し、核兵器の不使用や核廃絶に言及しています。このような動きの中で、広島県は(MDGsSDGsに続く)次期開発目標に核兵器廃絶を盛り込むべく、研究者やNGOと共に理論構築を始めていて、今年度末には発表したいとしています。

 

1980年代に始まった核兵器の合法性を問う市民運動は、90年代には非同盟諸国や世界保健機構WHOなどの働きもあって1994年に国連に持ち込まれて、19967月に「核兵器の使用と核兵器による威嚇は一般的に国際法に違反する」という勧告的意見(判決)が国際司法裁判所ICJで出されました。こうした動きは「核兵器禁止条約」につながっていきました。

しかしながら、1994年の国連総会では日本は決議案提出不支持でした。そしてICJの口頭陳述で意見を述べる意向も持っていませんでしたが、日本政府が広島・長崎の市長をICJで話させないのならナウルが2人の市長を招請しようとしていると分かったので、急に態度を変えました。また、2017年に核兵器禁止条約が採択された国連の交渉会議では、日本政府代表は冒頭の各国政府演説の時間帯だけ着席して、その後「条約の構想に反対だから会議に参加しない」と表明して退席しました。

写真2.jpg (1200×675) (kamogawa.co.jp)

この写真は、その時の日本政府代表の席の様子で、「#wish you were here(あなたがここにいてほしい)」と書かれた折り鶴が置かれています。ほとんどの世論調査では、日本の人びとの70%以上が核兵器禁止条約に賛同あるいは参加すべきだという意向を持っていることが示されていますが、国会議員の賛意は30%を下回っています。2021年、日本と同じように米国の核の傘に入っているドイツが核兵器禁止条約にオブザーバーとして参加をすることを表明しました。さて、日本はこれからどうしていくのでしょう。

 

 付け加えますと、戦時下で広島・長崎で被ばくをした人には「被爆者手帳」が交付されていますが、ビキニで被ばくした第五福竜丸の乗組員は「被爆者手帳」は交付されないままに、医学データのために「検査」対象とされました。東海村JOCプルトニウム汚染事故の被ばく者にも手帳は交付されていません――政府は被ばくを認定していないのです。では、日本社会はそして日本政府は、福島で被ばくをした人たちにどのような手を差し伸べようとしているのでしょう。これは私たち自身の問題です――原発の事故はもう起こりえないという保証はありません。私たちの姿勢が問われています。どこかに正解がある、また誰かが正解を持っているということではありませんから、話し合いをとおして探っていくしか道はありません。

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー、同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#258 20211226

 

天沼耕平からあなたへ

 

blue earth green trees〜みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』プロジェクト」にご賛同いただいている皆様方

 

いつも大変お世話になっております。

2021年もあとわずかとなり、寒さも増してきております。

 

この度、第11 回の距離が「6364.227km」、第1回から合わせた距離は「78506.294km」というご報告をいただきました。

https://www.japanforunhcr.org/news/2019/2bktogether

年末でお忙しいなかであるにもかかわらず、難民となった人々に想いを馳せ、力を合わせて活動を続けていただいておりますこと、改めて深く御礼申し上げます。

 

もうすっかり冬の装いとなってきましたが、帰宅中に街路樹を見ると、未だにイチョウの葉が黄色く色づいています。

私の少年時代、イチョウは10月や11月の景色だったと思うのですが、随分と地球上の様々なことが変わってきたと痛感します。

おそらく気候変動問題は、難民問題よりも一般の方にとっては身近な危機としてとらえられがちですが、この二つは、近年密接に絡み合っています。

つい先日入った以下のニュースも、もとをたどれば気候変動による水資源の枯渇によってもたらされた資源を巡る衝突です。

カメルーン最北端での衝突により10万人以上が避難

 

https://www.japanforunhcr.org/news/2021/clashes-Cameroon-far-north-displace-more-than-100000-people

 

こういった問題は年々増えていっており、衝突まで起こらなくとも、そもそも気候変動によって住み慣れた故郷を追われている人も多く存在するのです。

私たちの便利な生活は地続きで様々な社会につながっています。

SDGsが注目されて久しいですが、一人ひとりの活動が、争いや悲劇につながっていくのではなく、多くの笑顔につながっていくような世界になるよう、今年もあと1週間のところで自分自身も改めて考えた次第です。

また、気候変動と難民については、来年もどこかでお話しさせてください。

 

1年間、本当にあたたかい活動を続けていただきましたこと、深く御礼申し上げます。

2022年も皆様方の御力がきっと大きな難民支援の力になります。

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

さらに寒くなってまいりましたが、おからだくれぐれもご自愛ください。

良き新年をお迎えになられますこと心よりお祈り致します。

 

プロフィール:国連UNHCR協会職員

種を蒔く:#245, 238, 228, 217, 203, 192, 183, 172, 162, 146, 141, 127




#257 20211226

 

From Athena Marini to you

 

I'm sending this tree which I look out onto from my veranda.

 

I want to wish everyone connected to Seedfolks of Blue Earth Green Trees a warm,  safe and peaceful winter season. May you all have health and joy in your lives!

 

プロフィール:Living in Athens, Greece. My career was in teaching but I have gone into National Therapies and writing.

Seedfolks:#211, 207, 147, 119, 100, 74, 6





#256 20211219

 

木村直子よりあなたへ

 

「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」プロジェクト」に寄せて(2021年12)

 

  谷川俊太郎 ― 2題 ―

《 十二月 》   

 

おかねでかえないものを わたしにください

てでさわれないものを わたしにください

めにみえないものを わたしにください

かみさま もしあなたがいらっしゃるなら

ほんとのきもちを わたしにください

 

どんなにそれが くるしくても

わたしがみんなと いきていけるように  

「かぼちゃごよみ」福音館書店 より

 

  

 《 いち 》

 

いちってね

つまりぼくがね いちなのさ

ぼくは せかいで ひとりきり

 

いちってね

つまりママがね いちなのさ

ママは せかいで ひとりきり

 

いちってね

つまりきみもね いちなのさ

ぼくと きみとで 2になるよ

 

いちってね

だけどちきゅうは ひとつなの

ぼくと きみとは てをつなぐ

 

いちってね

だからはじめの かずなのさ

ちいさいようで おおきいな

「誰も知らない」国土社 より

 

種を蒔く:#248, 243, 234,226, 215, 210, 202, 191, 182, 179, 169, 155, 133, 115, 101, 97,80,68 





#255 20211219

 

ルミカからあなたへ

 

「みんなで取り組む『難民の皆さんと進む20億キロメートル』プロジェクト 第11回みんなの合計距離」

 

1212日に奈良の町を歩いた』皆さんからのドネーション5,000円を国連UNHCR協会様にお送り致しました。ご協力をありがとうございました。

 

11月第3木曜日から12月第3木曜日の1ヶ月のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。

 

1216日現在、個人参加50人、団体参加2095人、合計145人で、難民の方々に想いを寄せて「歩いた」「走った」「自転車に乗った」「泳いだ」1ヶ月の「みんなの合計距離は 6,364.227km」でした!第1回からの総距離は「 78,506.294km」になりました。

 

1回 92人 6012.794km

2回 113人 6823.639km

3回 127人 6949.398km

4回 137人 7944.041km

5回 137人 7795.52km

6回 141人 6761.186km

7回 141人 6532.551km

8回 144人 7713.115km

9回 145人 7883.713km

10回 145人 7726.116km

11回 145人 6364.227km

 

1回〜第11

 78506.294km

 

次回は、202112月第3木曜日から20222月末までの距離を記録していただき、31日にご報告いただけますようお願い致します。

その後のご報告日は51日、71日、91日、111日、11日・・・にお願い致します。

 

今年も残りわずかとなりました。みなさんにとって2021年はどんな1年でしたでしょうか?

私は、コロナ禍で制限もある中、改めて周りの方からの支えを感じた1年でした。

あたり前のことにもっと感謝の気持ちを持ちながら、その感謝の気持ちを伝えていかなければと思っています。

またこのプロジェクトを通して、1人よりもたくさんの方と共に歩むことで大きな力になると感じております。

繋がるすべての方に、そしてこのプロジェクトに参加させて頂けることに感謝しています。ありがとうございます。

 

寒い日々が続きますが、体調に気をつけて、良いお年をお迎え下さい。

 

プロフィール:blue earth green trees みんなで取り組む『難民の皆さんと進む20億キロメートル』プロジェクトリーダー

種を蒔く:#242, 233, 225, 214, 201, 190, 181, 168, 154, 140, 126

 




#254 20211218

 

岩崎裕保からあなたへ

 

「第7SDGs勉強会〜核(兵器)について」

〈核兵器による威嚇・使用は国際法に一般的に違反する〉

 199678日、オランダのハーグにある国際司法裁判所で、ある判断が下されました。それは、19941215日の国連総会決議に基づく要請――「核兵器の威嚇と使用は、いかなる状況の下で国際法上許されるのか。国際司法裁判所の勧告的意見を緊急に求める」――に対するものでした。勧告的意見が出される裁判所の様子と、そこに至る流れは、NHKスペシャル「核兵器はこう裁かれた」(199686日)として放映され、そのデータをベースにした『核兵器裁判』が1年後にNHK出版から出されています。

 実は、日本政府は、広島に原爆が落とされた4日後(1945年8月10日)にスイス政府を通してアメリカ政府に「米国が今回使用したる本件爆弾は、その性能の無差別かつ惨虐性において、従来かかる性能を有するがゆえに使用を禁止せられおる毒ガスその他の兵器を遥かに凌駕しおれり」と抗議文を送っています。

 1995117日にハーグで日本政府と広島と長崎の市長の口頭陳述がありました。外務省の河村武和軍備管理・科学審議官は「核兵器は…国際法の思想的基盤にある人道主義の精神に合致しない」と述べて、国際法に違反するかどうかについては答えていません。そのうえで「…両市長の発言は、証人としての発言であり、日本政府の立場からは独立したものです。とくに事実の叙述以外の発言があれば、それは必ずしも政府の見解を表明するものではない…」と付け加えました。続いて平岡敬広島市長と伊藤一長長崎市長が陳述をし、二人とも核兵器は国際法に違反すると明言しました。

 19925月にスイス・ジュネーブの国連ヨーロッパ本部で、市民やNGOが中心となって「世界法廷プロジェクト」が発足しました。1980年代半ばにニュージーランドの草の根の市民から始まった動きが多くの支持を得て、世界核法廷を目指す世界的キャンペーンとなりました。国連での熾烈な攻防を経て、総会での議決は賛成78、反対43、棄権38――そのうちの1は日本――で採択され、市民の発想は国際司法裁判所に提訴されました。

 ハーグでの議論も難航し、勧告的意見の結論は賛否同数で、裁判所規定に基づいてベジャウイ裁判長がもう1票(賛成)を投じて、勧告的意見は成立しました。「核兵器による威嚇・使用は武力紛争に関する国際法、とくに国際人道法に一般的に違反する。しかしながら、国際法の現状からみて、国家の存亡がかかる自衛のための極限状況では、核兵器による威嚇・使用が合法か違法かについて判断を下せない。」核兵器の威嚇や使用を禁止する法がない現状でも、国際人道法の観点から、核兵器は違法である、と判断しています。また、国家の存亡がかかる極限状況における自衛の場合ですら合法であると言っていません。そして、判事たちは全員一致で「すべての国家には、核軍縮につながる交渉を誠意をもって行い、完了させる義務がある」との提言で、国際司法裁判所の判断を締めくくっています。

 そしてベジャウイは2015年8月22日の朝日新聞で「広島・長崎と福島。日本人は、核の軍事利用と民生利用の結果がもたらした両方の被害を、世界で唯一経験しました。…この二重の核被害という経験によって、人類に重要なメッセージを送る資格が与えられました。日本人はまさに、人類の『守り人』です」と言っています。

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー、同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事、今はDEAR監事と関西NGO協議会(KNC)監事。

種を蒔く:#237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#253 20211218

 

芳島昭一からあなたへ

 

このたびは昨年に引き続き、難民問題についてお話しさせていただける貴重な機会を頂戴し、誠にありがとうございました。

今回は難民の背景を持つRHEP学生からのお話しもあり、より深く難民問題について考えていただける機会となったかと思います。

 

また、大変温かなご寄付をお寄せいただきましたこと、心より感謝申し上げます。

頂戴しましたご寄付は難民支援の現場に間違いなくお届けいたします。

 

今回を含め、皆さまからは継続的にご支援いただいておりますが、

皆様からのご寄付は、窮状に置かれている難民の方々が前を向いて生きていくための大変大きな力となっております。

今後ともお力添えいただけましたら大変ありがたく存じます。

 

ところで、「日本の難民認定率を上げるには、どのようなことをしていくのが良いでしょうか?

知る、伝えるということの具体的な内容について率直なところを知りたいと思いました。」とのご質問をいただきありがとうございます。

 

世界的に見ても日本の難民認定率が極端に低いのはとても残念なことです。

この認定率を上げるのは簡単なことではないですが、先ずは一人でも多くの日本国民が「難民を受け入れたい。」と思うことが重要かと思います。

多くの日本国民がそう思うようになった時には国も動き、より多くの難民を受け入れるようになるのではないかと考えます。

 

そのためには、一人でも多くの方々に難民問題を知っていただくため、今回のような講演会が全国各地で開催されることも重要ですし、難民問題について知った個人の方々が、自分の周りの友人や知人、家族などに現状を話したり、

SNS等を通じて情報を発信したりして、徐々に難民支援の輪を広げていくことが必要かと思います。

 

「可能な限り難民とならざるを得なかった方々を助けよう!」と思ってくれる方が一人でも増えるよう、皆様のお力もお借りすることができれば大変嬉しく思います。

 

最後に、イベントのご紹介です。

年末に開催される大学生が主導しております以下イベントに当協会も協力しております。

ぜひご参加ご検討いただき、皆様のご友人等、周囲の方々にも広めていただければ幸甚でございます。

 

本オンラインイベントは、難民の背景を持つ登壇者から、リアルな声を聴いていただくこともできます。

~~~~~~~~~~~~~

『学生とともに考える 日本で「難民」として生きること』

2021年冬、学生とともに難民問題を考えるオンラインイベントを開催します。

日本で「難民」として生活している方が直面する「教育」と「法」の2つの課題から、若者がどのように関わり、変化を起こすことができるのかについて考えます。

第一部では、難民の背景を持つ2名と学習教室を運営する学生2名をお招きし、経験をまじえながら日本における教育支援について議論を交わします。

第二部では、入管への面会活動を行う茨城と長崎の学生4名と移民研究を専門とする先生をお招きし、法的支援の観点から学生として活動する意義を深めます。

 

主催:Youth×UNHCR for Refugees

共催:J-FUN Youth / CLOVER / STARs

協力:UNHCR駐日事務所 / 国連UNHCR協会

 

日時:20211226()

第一部 10:0011:30

第二部 14:3016:00

場所:zoom ウェビナーによるオンライン

申し込みは国連UNHCR協会ウェブサイトからお願い致します。

~~~~~~~~~~~~~

 

皆様のご参加をお待ちしております!

 

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

プロフィール:国連UNHCR協会職員

 

 




#252 20211217

 

 

川野裕満子からあなたへ

朗読 川野裕満子

作 咲乃月音 『がたんごとん』

 

誰かに応援されていること、誰かを心から応援することって幸せだなぁと思います。

この物語の「電車ごっこのロープ」の様に人と人を繋ぐ物が誰の心の中にもあるのかも。

 

こういう細やかな心の積み重ねが平和へ繋がっていくのかもしれません。忙しい年末ですが、ひといき入れてほっこりして頂ければ幸いです。





#251 20211213

 

TJWK(Think Of JAPAN While Knitting 関西)からあなたへ

 

私たちTJWK関西は、大好きなニットで東日本大震災の震災遺児たちの支援のお手伝いができたらと活動を続けているグループです。震災直後に活動を開始し、今期で11年目を迎えます。

 

私たち一人ひとりは小さな力ですが、多くの人がつながることで、小さな力を少しずつ大きなものにしてきました。

 

しかし、コロナ禍は私たちの社会を容赦なく襲い、ともすればつながりを絶ち、分断をもたらすような事態を引き起こしました。

 

そんな時代だからこそ、人と人の心がつながったり、結びついたりして、編みもののようにしなやかで折れない力がつくれたらいいなと、私たちは活動を続けています。

 

全国から送っていただいたモチーフから、今年も素敵な作品がたくさん生まれました。お買い上げいただいた全額をあしなが育英会に寄付し、東日本大震災の震災遺児たちの具体的な支援に使っていただいています。ホームページのオンライン販売をはじめ、各地で展示販売をおこなっております。ホームページでご確認いただき、ぜひ、お越しいただけましたら幸いです。感染症対策をしっかりやって、お待ちしています。

 

TJWK関西(Think Of JAPAN While Knitting関西)

https://atricot.jp/tjwk/