#606 2025419

 

岩﨑 裕保からあなたへ

 

Shopping for a Better Worldのこと

 

これまでのSDGs勉強会でも触れたことがある”Shopping for a Better World”という本についてお伝えしてみようと思います。

 

買い物をするということはその製品を作っている企業への投票のようなものだとか、商品の選択で社会を変えていけるのではないか、また買い物で国際協力といったことも言われていますが、こうしたことの始まりは”Shopping for a Better World”にあったのではないかと僕は見ています。

 

アリス・テッパー・マーリーンAlice Tepper Marlinはベトナム戦争中の1960年代に、戦争景気に沸くニューヨークのウォール街で証券アナリストとして働いていました。

ある時「戦争のための武器や機材を作るような会社には、絶対投資をしたくない」という顧客が現れました。それを機に、彼女は企業の決定に投資家が社会的なまた環境的な要因を使うことができたらと考えるようになり、投資に財務内容に加えて社会倫理的側面を提案することに思いをいたすようになりました。

そして1968年には証券業界を去って、COUNCIL ON ECONOMIC PRIORITIES(経済優先順位研究所)という組織を1969年に設立して、自身の思いを動かし始めました。企業にとって何が優先すべきことなのか、他にもっと大事なことはないのか、その優先順位を考えていこうというわけです――ぶっちゃけていえば、金もうけだけでいいのか、ということです。そこで“RATING AMERICAS CORPORATE CONSCIENCE”(アメリカ企業の良心による評価)を1986年に著しました。これは、格付けを経済的側面(財務内容・営業業績)だけでなく、社会的側面 =経営姿勢(女性やマイノリティ、情報公開、武器産業)に拡大するものでした。

そして、1988年に”SHOPPING for a Better World”(SfBW)の出版にこぎ着けました。これは、市民・消費者向けのハンドブックです。この種の印刷物はそれまでにもありましたが、それは、例えばどの洗濯機が良く汚れを落としまた使いやすいかといった製品の良し悪しを教えてくれるものでした。しかしSfBWが問題にしたのはそこではありませんでした。企業の社会的側面に注目して、企業の良心を測る7つの姿勢(情報公開、環境や自然への配慮、女性の処遇・昇進、マイノリティの処遇・昇進、慈善・寄付、労働環境への配慮、従業員家族への福利厚生)を挙げ、具体的には

  環境問題への対応

  寄付貢献

  地域社会への貢献

  女性の雇用

  社会的少数者の雇用

  従業員福利

  職場環境

  情報公開

  軍需産業への関与

  南アフリカとの貿易(アパルトヘイト時代)

  動物実験

という項目で企業ごとに評価し、AFのランキングで表しています。同書は、毎年改定され1996年まで出版され、92年にすでに累計100万部を突破していました。

SfBWはスーパーマーケットでも売られていたので誰もが手に取ることができ、それを読んだ消費者の80%が商品の購買行動を変えたと言われています。すなわち、商品を買う時に量・質・価格を気にしていたのが、環境を視野に入れたり重視したりするようになり、人権・労働環境にも目を配るようになっていったのです。

そのうえ、企業からの「わが社はこの項目でEしかもらっていないが、どうしたらCまで持っていけるか」といった問い合わせに答えるというコンサルタントのような役目も果たしたので、企業努力を後押しすることになり、じっさい評価を上げることにもつながり、その変化は次の年の発行によって消費者にも可視化されるようになりました。

  

 

 

SfBWは、「社会的に責任ある買い物」のためのガイドと銘打っており、まだフェアトレードとかエシカルショッピングという用語が広く認知されるよりも前に、買い物の意味を考えてみようと訴えていました。

 

SfBWは昨今のアメリカ合州国のありようとは違う姿勢を持っていて、市民が社会に参加していくよう促す力になっており、明るさを感じるものでした。こんな時代になってしまいましたので、当時の社会の雰囲気をふと懐かしく想い出しました――ドイツ版、オーストラリア版などができて日本版も作ろうという動きがあって、似たものもできましたが、日本の情報公開の不十分さに阻まれて「本家」のようなものにはなりませんでした。そして、僕はSfBWのことを知った時に思い起こしたのは、近江商人の「三方よし(買い手よし、売り手よし、世間よし)」であったことも記しておきたいと思います――答えやヒントが身近にあることに気づけるのは嬉しいものです。

 

プロフィール:blue earth green trees SDGs勉強会プロジェクトリーダー。同志社大学法学部政治学科卒業、同大学院アメリカ研究科修了。ニュージーランドが関心の地域。私立中高で英語を教え、その後大学に移って「平和研究」「国際協力論」「NGO/NPO論」などを担当。2008年から6年間開発教育協会(DEAR)代表理事。今はDEAR顧問と関西NGO協議会(KNC)監事。 

種を蒔く:#588,575,569,547,537,522,494,385,383,360,354,349,342,319,310,303,292, 266, 259, 254, 237, 224, 197, 175, 143, 124, 121, 98, 79, 73, 69, 67, 48




#605 2025419

 

西村馨からあなたへ

 

ガザ、ウクライナの現状

 

八重山諸島の軍事基地建設

世界でも日本でも課題は山積み

 

我々が日常生活を送りながら、無関心にならずに、出来る範囲のことをする

 

それで身近な課題が解決に向かったり、自分の周りに問題意識を共有できる仲間が増えたり

 

決して無力ではなく、無駄でもない

 

ただ冒頭にある課題の解決には、無力と言わざるを得ない

 

どんな課題であっても解決に導くには、それなりのプランとパワーが必要

 

冒頭のような課題を解決に導くにも、それなりのプランとパワーが必要

 

課題を創り出して推進するプランとパワーの方が、それを阻止するプランとパワーよりも勝っているから、現状がある

 

課題解決のためのプランとパワーを創り出すための知恵

 

まずはそこからスタート

 

国連の方も本会の催しでお話をしに来てくださっています

 

課題の解決に向けての活動をされています

 

解決へのプランは?その実現の可能性は?現状何が出来ていて何が出来ていないのか?出来るためにはどうすれば良いのか?

 

それは希望的観測ではなく、実現可能なプランなのか?実現に向けてのパワーはあるのか?

 

国境なき医師団が、世界各地で活動しています

 

ガザでも戦火で傷ついた人々を助けています

 

素晴らしい活動です

 

ですが助けた人の何倍もの人が 翌日の爆撃で死にます

 

戦火を止めるプランとパワーよりも、戦火を起こすプランとパワーが勝っている結果です

 

私達には何が出来るのでしょう

 

 




#604 2025412

 

晴山力からあなたへ

 

苔香居と所蔵の着物を楽しむ会のご案内

 

京都西京区在住の晴山と申します。

町家でのイベント企画をしております。

東口先生には3年ほど前から心理学の勉強会でお世話になっており、blue earthの勉強会にも参加させていただいております。

 

今回は皆さんに私の活動の拠点であります苔香居のご紹介と5月に開催されます着物の虫干しを兼ねて所蔵の着物をお披露目する会についてご案内いたします。

 

苔香居は安土桃山時代から続く元庄屋さんのお屋敷です。

場所は嵐山の南側に位置し、近隣には苔で有名な苔寺と呼ばれるお寺があり、京都市内ではあるものの緑豊かで静かな場所です。

近年のオーバーツーリズムの影響はほとんどなく、外国人と遭遇することは稀です。

苔香居は公家の葉室家や徳大寺家に仕えていました。

皇室ともつながりがあり、代々宮仕えをされていて皇室に嫁がれた方もおられます。

建物が国の登録有形文化財に指定されており、特に茅葺屋根の長屋門は地域のシンボル的存在です。

回遊式の庭園は400年前に造られた際に自生していた樹や苔をそのまま活用したもので、いまだに生態系のある稀有な庭です。庭の手入れは20代目当主が樹々と対話しながら行っています。

20代目当主が離れに住まいながら、100年前の暮らしを大切に今もなお続けておられます。

 

今回、皆さまにご案内しますのが、現当主のご祖母様にあたる方の誂えたお着物440点のうち100点ほどを虫干しを兼ねてお披露目する会です。

大正から昭和にかけて誂えたお着物で、自らがデザインしたもの、ろ刺しの帯もあり、自ら手間ひまかけて制作されたものもございます。

 

お着物がお好きな方、また詳しくない方でも楽しめるよう着物屋さんの解説もあり、昼からは苔香居のガイド付き見学もございます。

 

ぜひ新緑の美しいころの苔香居にお越しくださいませ。

 

https://taikoukyokimono202505.peatix.com/

 

 

 




#603 202545

 

東口千津子からあなたへ

 

いつもblue earth green treesへのご協力をいただき、ありがとうございます。2024年度の全ての活動を無事に終えられましたこと、お一人おひとりに感謝致します。それぞれのプロジェクトに集うお一人おひとりが心豊かな空間と時間を育てて下さっていて、心身の健康に繋がるたくさんのエネルギーをいただいています。また国内外の多様な課題についてお互いの声を聴き合い、今できることを見つけながら、それぞれのフィールドで行動に繋げるチャレンジが続けられます。

 

2025年度もそれぞれのペースで一緒に歩んでいただけましたら嬉しく思います。プロジェクトの会場は、これまで使用させていただいている修徳ビル地下会議室に加え、「SHARE HOUSE little trees」のミーティングルームが加わりました。築90年の奈良の古民家を輪和建設さんにフルリノベーションしていただき、杉の無垢材や漆喰などの自然素材で心身の健康に良い空間をつくっていただけました。耐震などの安全面を第一に考えながらも、柱や欄間や昔のガラスなど古い物を最大限残していただき、風通しの良い、光がたくさん入る空間で、

blue earth green treesのプロジェクトに集う皆さんと一緒に過ごせることをとても嬉しく感じています。

この空間で、お一人おひとりが旅をするように多様な出会いと繋がりを楽しまれ、それぞれの声を聴き合い、一緒に心豊かな方向へ自由に進んでいけると良いなと思います。

 

 

 

 

 

2025328日にミャンマー中部でマグニチュード7.7の地震が発生しました。44日現在、BBCによると死者は3000人を超え、負傷者は4700人を超えているとのことです。

亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、被災された皆さまにお見舞い申し上げます。

 

ミャンマーはコロナ禍での影響に加え、20212月に発令された非常事態宣言の影響が続いており、さまざまな苦しい状況の中、地域コミュニティの人々はそれぞれに今できることを見つけながら奮闘を続けておられます。そのような状況下で起こった今回の地震で、さらに厳しい現実に直面されています。

 

国内外の多くの団体が支援に動いておられますが、blue earth green treesが長く繋がりを育んできている

AMDA社会開発機構(AMDA MINDS)様の活動地も被災したことを海外運営事業責任者の白幡さんからご連絡をいただきました。

 

https://amda-minds.org/news_20250331/

 

blue earth green trees41日にAMDA社会開発機構様に30,000円をお送り致しました。ミャンマーの皆さまの安全と健康のためにご活用いただく予定です。

 

AMDA社会開発機構様、AMDA様をはじめ、国内外の団体の皆さま、ご自身の安全と健康を守りながら、支援活動を継続なさいますようにとお祈り致します。

 

 

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#596,587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#602 202545

 

岡本幹子からあなたへ

 

「第2回セルフコンパッションを深めるための呼吸とやさしいタッチ」を終えて

 

329日、桜の開花が各地で伝えられる中、予期せぬ寒の戻りで空気が冷えた奈良の地でセルフコンパッションを深めるためのワークを行いました。場所は「SHARE HOUSE little trees」古民家をリノベーションされ、外の光が届いて自然な明るさがあり、すがすがしい空気で満たされている空間です。木の香り、通気の良い漆喰壁、元のまま残された柱や欄間、飾り棚、ガラスの戸などから続いてきた暮らしを感じることができます。座るだけも癒される居心地の良さを感じながらスタートしました。

 

1 セルフコンパッションを深める優しいタッチ

コンパッションとは一般的に「思いやり、慈悲、慈愛」と訳されますが、「Com」は「共に」「一緒に」「Passion」は「情熱」「感情」であり、「ともに感じる、感情を分かち合う」という意味が背後にあります。悲しみや痛みについてもあるがままに受けいれ、ただただ寄り添い、心の安定を促すのです。

  セルフコンパッションは、思いやりや慈しみを自分に向けて、今ここの自分に寄り添い、唯一無二の自分、かけがえのない存在である自分に気付くことなのです。コンパッションが高まると、「心が安定する」「今ここにいる幸せを感じる」「他者に優しくなれる」と言われていて、外からの情報に大きく揺れがちな毎日を少しでも心穏やかに過ごすために、そのスキルを身につけておきたいものです。

 その一つとして「やさしいタッチ」をあげる理由として、未熟な状態で生まれる人間の特性があります。人間の赤ちゃんは、人の手でとりあげられ、衣食住の細やかな世話をされなければ生きていくことができません。赤ちゃんの時に大事に抱かれた子どもの皮膚には、「心地よい」「あたたかい」「ほっとする」といった感覚が備っています。そのうえで危険な接触を「嫌だ」と感じ、「拒む」「逃げる」という判断の力になるのです。人間のからだは、信頼できる人に優しく触れられることの心地よさを生まれた時から知っています。このことから心に優しいタッチは心の安定につながるのです。 

まずは自分に優しく触れてみましょう。

 

 

ワーク① やさしいタッチ

・グランディング

座骨を大地に根付かせ、骨盤を立てて背骨は頭頂へ、頭頂は空へ向かうイメージで座る

・深呼吸

  鼻で吸って口でハアーと吐き出す

  自律神経のバランスを整える

・バタフライハグ

  自分で自分をやさしく抱きしめてみる

  肌のぬくもりや心臓の鼓動を感じながら、からだに感謝する           

・全身を軽く丁寧にタッピング…トントントン

・肩回り、首周りをほぐす

  肩甲骨の動きがよくなる

  血液循環をよくする

・全身を優しくストローク

  気持ちが落ち着く感覚を得る

・再びグランディング

  内側にある静けさや希望の光に気付く

  呼吸を整えよう

・胸の前で合掌(合掌は世界共通の祈りのポーズ)

  すべての営みに感謝し、存在を幸せに思う

  

 


2 マインドフルネスを高める呼吸法

心の安定を促すスキルとして「マインドフルネス」というワードがあります。もともとは仏教の教えで悟りを開くための瞑想などを表すものですが、現代的には「今ここの瞬間を体験に意図的に意識を向け、評価をせず、ただただ観る、感じること」と定義されています。過去でも未来でもない「今ここ」の「身体的感覚」や「思考」「感情」を同時に意識し、自分自身を見つめることで、外からの刺激、周囲の情報に揺れ動く思考から脱却し、ありたい自分に気付くとともに平常心や心の静けさを保つ方法の一つです。

失敗や後悔は過去のこと、不安や葛藤は未来に向かって生じる意識です。過去でも未来でもない「今ここ」を五感で感じましょう。頭の中をめぐる考えや感情についても「ああそうなんだ」と受け止めてみましょう。

人は何気なく過ごしている時に、何かしら物思いにふけっている特徴があります。この思考の中に強い不安材料が入り込むと、そのことばかりが頭にあふれて感情が揺れ動き、思考が破綻してしまいます。その結果、うつ病などを発症してしまうこともあるのです。頭の中をめぐる思考は、何かに集中することでいったん止めることができます。いつでも自分自身に戻るために集中する方法を知り、練習しておくことが大切です。まずは、自分の呼吸に意識を向けてみましょう。何気なく続く呼吸の吸う息、吐く息を意識的に行いましょう。

 

 

ワーク② 意識的な呼吸

・グランディング

  座骨を大地に根付かせ、骨盤をたてて坐る。背骨は頭頂に向かい、頭頂は空に伸びるイメージ

  肩、眉間、口もリラックス

・自然な呼吸

・腹式呼吸

  鼻でたっぷり息を吸ってお腹を膨らませる、鼻でゆっくりと息を吐いてお腹を背骨にひく

・吸う息より吐く息を長く、できれば2倍に

・サンキュウ呼吸

  3で吸って9吐く

  副交感神経が優位となり、リラックスをより感じる

・カパラバーティ呼吸

  力強い呼吸法

  吐く息で腹部を強く引く

  一定のリズムで約30回

ワーク③ 呼吸とともに体を動かそう

 ・首を回す…吸って上方向、吐いて下方向

 ・両手をあげて、背骨をねじりながらおろそう…吸ってあげて、吐いておろす

 ・両手をふわっと両側からあげて頭上であわせ、両側におろす…吸ってあげて、吐いておろす

 ・動きをとめて胸の前で合掌

 

3 再び心にやさしいタッチで「今ここ」を感じる

 ・今ここに存在する幸せに気づく

 ・すべての営みに感謝する

 ・仲間に感謝する

 

ワーク④ 感謝の気持ちで触れる

 ・グランディング

 ・胸の前で合掌

 ・全身を優しくストローク…ハートから始めてハートに戻る

 ・動きを止めて呼吸を整える

 ・胸の前で合掌

 ・静かに目をあけてアイコンタクトで仲間の存在を確認し、安心を共有する

 


今日、このすがすがしい空間で、皆様とともにセルフケアの練習ができたことに感謝します。

この後も皆様の穏やかな時間が続きますように…本当にありがとうございました。

 

※参加者の感想※

・日々の呼吸は浅く、深呼吸しても胸が開く感じがしない。でも意識を加えることで素直に吸い込むことができた。その感覚がとてもよかった。呼吸をしながらまどろむくらいのリラックスを味わった。気がつけば肩や首のコリがほぐれていた。

・花粉症がひどくて、目があけられない、顔がむくむなど最悪の体調であったが、呼吸して、声を聞いて、話に共感して、集中して…とてもよい時間だった。音楽も心地よかった。

・やさしい気持ちになり、力を抜いて自然に体を動かすことができた。自分のからだに向き合う時間になった。首筋が痛かったのが治ってきた。手術の痛みで会話もできない時、一人になって呼吸を続けていた。そのことを思い出した。

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#590,582,573,563,560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313




#601 2025322

 

矢倉真由子からあなたへ

 

38回子育てカフェ ご報告

 

子育てカフェにご参加の皆さん、ありがとうございます。今回の参加者は4人でした。参加者の皆さんのお気持ちをお預かりしました5,000円はAMDA社会開発機構ミャンマー事業にご活用いただきます。ご協力に感謝致します。

親が自分のために時間を使うこと、家族や周囲の人のために尽力すること、それぞれ大事な時間であるがゆえに、そのバランスをとる工夫が必要になってきます。

子どもたちが成長する喜びと共に親も年齢を重ね、さまざまな衰えを感じる場面も増えてきます。人生には限りがあるとわかっていながら、より現実味を帯びてくると、前向きな気持ちと不安な気持ちが行ったり来たりしているようにも思いますが、同じ一日を過ごすなら「楽しみたい」気持ちを大事にできればと思います。

日常の中で、子どもたちに伝えたいことを言葉で伝えるものの、なかなか響いていないように感じることが多々あります。

しかし、ふとした瞬間に「伝わっていたんだ…」と感じられる場面に出あうこともあり、その時はとても嬉しく子育ての励みになります。

子どもたちの中に、広がりをもって育っている大事なものに気付くことができる大人でいられるよう、親自身も視野を広げ、さまざまな体験を通じて感覚を磨き続けたいと思います。

同時に、このようなことを思いめぐらせる時間を持つことができていることに感謝しながら、毎日を丁寧に過ごすことができればと感じています。

 

プロフィール:blue earth green trees 子育てカフェ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#580,571,561,554,542,528,513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

 




#600 2025315

 

西村馨からあなたへ

 

元ウルグアイ大統領ホセ・ムヒカが余命僅かだそうです。

一時期マスコミでも注目されていて、来日もしたので、ご記憶にある方もいらっしゃると思います。

世界で最も清貧な大統領。

東外大の講演で、人生の大義は社会を良くするために闘うことだ、と訴えたそうです。

誰もがムヒカ氏のように生きられるわけではないでしょう。

でも、闘う、というほどの激しさではなくても、自分の時間や情熱の全てではなく一部でも、社会を良くするために費やすことは、社会にとっても自分自身の幸せにとっても必要なことのように思います。

 

 

 




#599 2025315

 

From Antonio MONTES to you

 

News from My Avenir School

 

My Avenir: Education and Opportunities for TOGO’s Youth

 

In Togo, many young people face significant barriers to accessing quality education and developing the skills needed to thrive an increasingly competitive world.

 

My Avenir is an innovative educational project aimed at changing this reality by providing high-level academic and vocational training with a comprehensive, future-oriented approach.

 

At My Avenir, we believe education is the key to progress.  Our goal is to empower Togo’s youth by offering education that goes beyond the classroom, preparing them to face the challenges of the workforce and everyday life.  We want every student to discover their potential, achieve their goals, and build a future filled with opportunities.

 

Thank you for your support and help again.

 

I send attached a recent photo of the children with the teachers.

 

 

 

 

Please sponsor an orphan.

  

GOALSponsor an orphaned child so that they can finish their studies at the My Avenir school, from the first year of Primary School until they finish their Vocational Training studies and get a job.

 

SPONSORSHIP PERIODS

 

There are three periods in sponsorship:

 

a)Primary Education: six years

 

b)Secondary Education: four years

 

c)Vocational Training: two years

 

People who wish to sponsor a child agree to maintain their sponsorship for one of the periods indicated above. Of course, if you wish, you can sponsor the child in two or all three periods.  In this case, the sponsorship commitment will be renewed.

 

SPONSORSHIP OBLIGATIONS

 

Currently, the annual budget for sponsorship is 100 euro; that includes schooling and a daily meal. On the other hand, the school will organize complementary activities for which there is no obligation to finance: it is left to the free decision of the benefactor (excursions, cultural visits, extracurricular activities, etc.).  They won’t be very expensive.

 

The school will contact the benefactor if the student has an important medical need: medical treatment, etc.  It is up to the free decision of the benefactor to help him financially.

 

RELATIONSHIP BETWEEN THE BENEFACTOR AND THE STUDENT

 

The benefactors will have regular information on the academic evolution and social integration of the sponsored person.  It is not recommended that, during Primary Education, the benefactor go to visit the sponsored person in Togo.

 

Online interviews may be held. However, also during Primary education, it is recommended to have little eye contact: there is ample experience that children can compare the help they receive with tat received by the other orphans, or children who have parents with economic resources, and this situation can cause conflicts. That is why it is prudent to seek advice from the management of the centre and have their authorization to determine the opportunity for communication: it depends on each case.

 

HOW TO BECOME A SPONSOR

 

Please send your email to info@myavenir. com. You will receive a reply with more detail about the sponsorship soon.

 

 

Thank you for very much for your support and help again.




#598 202538

 

ルミカからあなたへ

 

30回難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトのご報告

 

1月・2月の距離のご報告を下さった皆さん、ありがとうございました。

今回は26人の皆さんから「6217.698km」を「歩いた」「走った」「泳いだ」「自転車に乗った」とご報告をいただきました。

 

1~29

236,412.266km

306217.698km

1~30

236,629.964km

 

1月・2月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会にお送り致しました。難民・避難民の皆さんを応援する事業にご活用いただきます。

 

次回の報告日は51日です。春の訪れを感じながら、それぞれに無理のないように歩き、走り、泳ぎ、自転車に乗りましょう。

 

私は休みの日でも出かけたり、動いてることのほうが多いほうだと思いますが、

最近手芸と出会い、始めることにしました。知り合いの方が手芸をされていて、「永遠の趣味になりますよ。」と素敵な一言をいただき、始めてみることにしました。

歩いたり走ってる時間も自分と向き合えて好きですが、新しいことにも挑戦してみようと思います。

新しい出会いに感謝をしながら、これからも皆さんと一緒に日々歩んでいきたいと思います。

 

◆参加者のお声

・世界のさまざまな場所で災害や紛争が起こり、避難民や難民として故郷を追われている子どもたちや高齢者が絶えません。安全な場所で家族と一緒に穏やかな時間を過ごせますように。

・自分自身の健康のため、自分のペースで歩き続けたいと思います。

・三寒四温 春が確かにやって来ました。今年は開花が遅れている梅やこれから競って咲始める花達を見るのも楽しみです。

・寒い中も毎日、お散歩に行ってました。近くの川には冬鳥が沢山来てて、鳥を観察しながらの散歩とても楽しいです。

10月から6か月連続で 200+したよ。

明日から3月…3月というだけで なんかワクワクする。「雪~がとけて、川~っとなって・・・」ユーミンの「春よ来い」も好っきゃけど  やっぱり キャンディーズやなぁ。

梅のつぼみも膨らんできた。歩いていると いろんなものが見えてくるよ

1月に夫婦でハーフマラソン、先日は夫が大阪マラソンに出場したこともあり、家族の走行距離は1226kmとなりました。

定期的に走っている時は心身ともに健康でいられる気がします。大会が終わりすっかり気が緩んでいますが、いつかは家族でハーフマラソンにでも出てみたいものです。

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー

種を蒔く:#589,577,567,555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126

 

 




#597 202538

 

手話エンターテイメント発信団りょーじからあなたへ

 

【デモご協力のお願い】映像教材(デモ用)データの送付

 

お世話になります。

一般社団法人手話エンターテイメント発信団oioiの中川です。

 

表題について、計7本の映像の内、先行して2本の映像(難聴者のきこえ方・授業での困りごと)が仮完成に至りました。

つきましては、こちらの映像を可能であれば3月中に実際に児童や生徒のみなさんに向けて使用いただき映像の使用感や授業の手引きおよびワークシートの使用感について率直なフィードバックをいただければ幸いです。

 

使用イメージは手引きの方に記載させていただいておりますがこちらはあくまで例ですので、みなさまの実態に合わせてご活用いただければ幸いです。

 

【映像:Youtube

https://youtube.com/playlist?list=PLQfA1hSDy-68HmQ3B82cmQtXBIA9aJyHV&si=JkuUS_ncBhWYHxRM

 

【映像データ・授業の手引き・ワークシート】

https://22.gigafile.nu/0330-47a9957d50d3f35c05b3fe665571de59

 

★アンケート回答へのお願い

今回、デモを実施された際は以下のアンケートへのご回答をお願いいたします。

みなさまからいただいたご感想やご意見を元に、9月の本リリースに向けて改良を加えてまいります。

 

<アンケート>

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfSfuZ256I9zctjw-D9rIHVirkxFlxxz3LuDfZCGaLd4c6VFA/viewform?usp=sharing

 

以上です。

お忙しいところ大変恐縮ですが、ご協力のほど何卒宜しくお願い致します。

 

デモの実施が難しい場合は手引きなどをチェックいただき、そちらのフィードバックをアンケートでいただく形でも構いません。

お手数ですが、ご確認のほどどうぞよろしくお願いいたします。

 

LINKhttps://lit.link/oioisign

 

 

 

 




#596 202532

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

いつもblue earth green treesの活動にご協力いただき、ありがとうございます。お一人おひとりのあり方で繋がっていただき、感謝致します。

 

国内外で被災された方々、闘病中の方々にお見舞い申し上げます。芽吹きの季節、春の訪れがお一人おひとりの日々をあたたかく照らしてくれますようにとお祈りしています。

 

20251月は夫婦間の先行的腎移植の手術を経験しました。あたたかいお気持ちを向けて下さったお一人おひとりに感謝申し上げます。前年に多様な検査を重ねて、私自身がドナーになり得ることがわかり、手術当日までコンディションをととのえて過ごすことを心がけました。入院した病棟では、検査•診察で何度もお世話になった医療チームのお一人おひとりにお会いでき、安心感のもと、手術日を迎えました。当日の朝は息子とパートナーが来てくれ、4人で穏やかでリラックスしたひとときを過ごし、ハイタッチをして手術室に向かいました。手術室に向かう廊下で、ふと心に浮かんだのは高校野球の最後の試合に向かう息子を送り出した光景です。息子の背中を見つめながら「仲間と一緒に力を発揮できますように。楽しめますように。」と祈りましたが、今回は私たち夫婦の背中を息子とパートナーが祈りながら見守ってくれているのが感じられました。手術室でも医療チームお一人おひとりの真摯な姿勢とあたたかさを感じながら全身を委ね、麻酔が効いていくのを感じました。麻酔から覚めた時には元の病室に戻っていて、息子がそばにいてくれました。腎移植がうまく進み、夫が病室に戻ったことを知り、医療チームのお一人おひとりに感謝の気持ちをお伝えしました。そして息子とパートナーに「ありがとう」と伝え、安心して再び眠りにつきました。

 

翌日の午前中にはベッドサイドで立ち上がることができ、午後には夫の病室まで歩いていき、笑顔で再会できました。それぞれの退院後、日常に戻ることができています。日々のささやかな一瞬一瞬を大切に、より丁寧な暮らしを意識していこうと思います。体内の細胞同士が手を繋ぎ、必要時には協力し合い、支え合うように、からだの中で良い循環が保てるようにとイメージしながらの毎日です。

 

入院中の気づきや学びは、日常を穏やかな光で照らしてくれているように感じます。さまざまなできごとの中で家族や友人や繋がる人々の声を聴き、自分の心の声を聴き、進む道を自分で決める日々、今できることを見つめ、希望をもって楽しく生きていきたいと思います。

 

お一人おひとりのご健康、ご家族のご健康を心よりお祈りしています。

 

Thank you for thinking of us and sending kind messages to us while we were in a hospital. 

We are well and having a good time at home.

I hope you and your family are staying well.

 

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#587,584,576,566,565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1

 




#595 202532

 

木村直子から あなたへ  

 

春の朝  金子みすゞ

雀がなくな、

いい日和だな、

うっとり、うっとり、

ねむいな。

上の瞼はあこうか、

下の瞼はまァだよ、

うっとり、うっとり

ねむいな。

 

足ぶみ 金子みすゞ

わらびみたよな雲が出て、

空には春が来ましたよ。

ひとりで青空みていたら、

ひとりで足ぶみしましたよ。

ひとりで足ぶみしていたら、

ひとりで笑えて来ましたよ。

ひとりで笑ってして居たら、

誰かが笑って来ましたよ。

からたち垣根が芽をふいて、

小径にも春が来ましたよ。

 

 

 

2025.3.1  大阪市旭区