『愛と平和と自由と多様性の種を蒔く / Seedfolks of Love, Peace, Freedom and Diversity




#568 202497

 

木村直子からあなたへ

「みんなで取り組む『難民と進む20億キロメートル』」プロジェクト」に寄せて 

20249

  

明 日  ー与謝野晶子ー

 

明日よ、明日よ、

そなたはわたしの前にあって

まだ踏まぬ未来の

不可思議の路である。

どんなに苦しい日にも、わたしは

そなたに憬がれて励み、

どんなに楽しい日にも、わたしは

そなたを望んで踊りあがる。

 

明日よ、明日よ、

死と飢とに追われて歩くわたしは

たびたびそなたに失望する。

そなたがやがて平凡な今日に変り、

灰色をした昨日になってゆくのを

いつも、いつもわたしは恨んで居る。

そなたこそ人を釣る好い香の餌だ、

光に似た煙だと咀うことさえある。

 

けれど、わたしはそなたを頼んで、

祭の前夜の子供のように

「明日よ、明日よ」と歌う。

わたしの前には

まだまだ新しい無限の明日がある。

よしや、そなたが涙を、悔を、愛を、

名を、歓楽を、何を持って来ようとも

そなたこそ今日のわたしを引く力である。

 

 

2024.8.27 大阪市旭区





#567 202497

 

ルミカからあなたへ

 

27回『難民・避難民の皆さんと進むプロジェクト』の合計距離のご報告

 

7月・8月の距離のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。

 

今回は31人の皆さんから『6,931.717km』を「歩いた」「走った」「泳いだ」「自転車に乗った」とご報告をいただきました。第1回から第27回の総距離は『224,309.201km』になりました。

 

7月・8月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会様にお送りし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。

 

1~26回 217,377.484km

27回           6,931.717km

1~27回 224,309.201km

 

仕事を通じてたくさんの教えをいただき、その教えは普段から取り入れる事でより良い日々になるとも言われています。

 

最近目にした教えは、「思いやりは、自分自身からはじまります。自分自身を思いやることで、より他者を思いやることができます。」という言葉です。

 

自分に余裕がないと、まわりに意識を向けられなくなってしまうので、自分と向き合う時間も作ろうと思いました。

 

まだ暑い日が続きますが、皆さまもご自分を愛し思いやりながら体調に気を付けてお過ごし下さい。

 

次回報告日は111日です。9月・10月の合計距離をご報告下さい。

 

◆参加者のお声

・異常気象が続きますね。温暖化対策を本当に真剣に考えなければならない時ですね。

・季節の変わり目にご自愛いただき、周囲に幸せのプレゼントを配っていただきますように。

・家族で旅に出て、たくさん歩きました。

・ゆっくり進む台風も去り、やっと穏やかな日が迎えられます。まだまだ暑い日が続きますが、夏を乗り切りましょう。

・温暖化と共に年々気象が激しくなってきたことを実感したこの夏でした。Nさん、無事に退院され、回復と共にご夫婦で早朝公園を歩かれているようです。どこまでも地道に前向きに努力される姿勢、胸打たれます。

・今日から9月、昨日ぐらいから秋の虫が鳴きだしたよ。季節の移り変わりを楽しみながら、歩こう。

・厳しい気候の影響を受ける難民、避難民の皆さんを想っています。安全に過ごされますようにと祈ります。

 

プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー

種を蒔く:#555,538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126

 




#566 2024831

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI to you

 

いつもblue earth green treesの活動にご協力いただき、ありがとうございます。

既にHPプロジェクト案内のページでお知らせさせていただいていますが、831日に開催を予定しておりました「第29回種を蒔く人のお話を聴く会~AMDA社会開発機構海外事業本部長白幡利雄さん」&「第18SDGs勉強会~エネルギー、どうする?デンマークの先行事例から」は、台風10号の最接近のため、安全を第一に考え、延期させていただきます。ご理解いただけますようお願い致します。

皆さん、それぞれの地域でお気をつけてお過ごし下さい。

白幡さんのお話を聴かせていただく会と次回SDGs勉強会の日程については、プロジェクト案内を通じてあらためてお知らせさせていただきます。

 

928()13~「第4回Love, Peace, Freedom & Diversity Concert」、15~「第4回一枚の写真から」、16~「第30(→第29)種を蒔く人のお話を聴く会~AMDA社会開発機構ホンジュラス事務所奥田鹿恵子さん」を開催予定です。

参加費は皆さんのお気持ちをお預かりし、AMDA社会開発機構ホンジュラス事務所の事業にご活用いただきます。

 

Love, Peace, Freedom & Diversity Concert」では、毎年、参加者から推薦曲を募ります。当日は推薦者から選曲理由などをお話してもらい、参加者が持ち寄った楽器を演奏し、楽器のない参加者は歌で参加し、みんなで全ての曲に参加します。楽譜は事前に参加者に送り、それぞれが無理のない範囲で練習をしていただき、当日ドキドキしながら、初めてお互いの楽器の音色や声に耳を傾けます。

このプロジェクトリーダーの宮脇さんは、子どもたちが小学校の学童保育に通っていた頃からの親仲間で、音楽療法の専門家です。20年程前のことですが、学童保育のクリスマス会で親が出し物をすることになり、毎日の仕事が多忙でほぼ練習をすることができなかった親のチームにハンドベルを教えて下さり、クリスマス会当日に子どもたちが笑顔になる演奏に導いて下さったのが宮脇さんでした。その時の体験がこのコンサートに繋がっています。どんな曲もピアノで演奏でき、音楽の楽しさや深さや素晴らしさを知る宮脇さんは、仕事やプライベートで音楽を通して一人ひとりが回復していくプロセスを見つめ続けておられます。今年も宮脇さんと参加者の皆さんと、一人ひとりの楽器の音色に、声にゆっくり耳を傾ける時間を楽しみにしています。

 

「一枚の写真から」のプロジェクトリーダーの杉岡先生は、かつて子どもたちがお世話になった中学校の教頭先生・校長先生でした。在学中はPTAの繋がりで、卒業後は地域教育の繋がりで、多様な場面で声を聴かせていただきました。いつも開かれたあり方で、多様な子どもたち一人ひとりの声に耳を傾け、それぞれのペースを大切にしながら、あたたかく力強く応援して下さっていました。杉岡先生からは仕事もプライベートも全力で人生を楽しんでおられる感じが伝わってきます。「Love, Peace, Freedom & Diversity」のあり方が一枚の写真からも伝わってきます。

HPの「一枚の写真から」では、自ら育てられた美しい蓮の花や素敵な風景の写真を見ていただけます。また、「一枚の写真」を届けて下さるお一人おひとりのまなざしとあり方もまっすぐに伝わってきます。毎年一度、対面で「一枚の写真から」を行っていますが、参加者から事前に「一枚の写真」を送っていただき、当日はひとり5分以内でそれぞれの物語をお話しいただきます。一人ひとりの写真と物語が共鳴し合う空間では、それぞれの方のまなざしとあり方が感じられ、大切なご家族や友人とも出会わせていただいた気持ちになることもあります。世界のさまざまな場所で厳しい情勢が続きますが、お一人おひとりの「一枚の写真」から「Love, Peace, Freedom & Diversity」の種が蒔かれているのが感じられます。

 

928日の「種を蒔く人のお話を聴く会」ではAMDA社会開発機構ホンジュラス事務所から一時帰国される奥田さんのお話を聴かせていただきます。奈良県出身の奥田さんとは、毎年の一時帰国時にお会いできることが楽しみです。海外青年協力隊としてのドニミカ共和国での日々、AMDA社会開発機構ネパール事務所での日々、そしてホンジュラス事務所でのコミュニティづくりと人々との日々など、確かな歩みを重ねておられる奥田さんとAMDA社会開発機構の皆さんから学ばせていただくことはとても多くあります。特に、各国・各地域のコミュニティのあり方を尊重され、人々の声を聴き、しっかり信頼関係を育てていかれるあり方や、何をすべきか何をしないでおくべきか判断していかれる姿は、コミュニティづくりにおいてとても大切だと感じます。

今年も奥田さんは「Love, Peace, Freedom & Diversity Concert」も「一枚の写真から」もご一緒して下さる予定です。「お帰りなさい!」と参加者の皆さんと奥田さんをお迎えできることを楽しみにしています。

 

811日にギリシャ・アテネ近郊まで山火事が広がったと連絡があった友人とのその後のやりとりで、家の前10mの所に炎が迫ってきていたことがわかりました。

無事に避難できたことは本当に良かったですが、友人の家の前の深い緑の森が消失してしまったことが、とても残念です。5月初旬からアテネに降っていなかった雨が830日に降り、この雨で緑が少しでも回復できるといいねと、友人と話しました。国内外各地で暮らすお一人おひとりが安全に、安心して暮らせますように、そして自然と調和した暮らしを続けていけますようにと祈ります。

 

We receive good energy through the trees, the green leaves, the flowers, the breeze, the sky, the sea, the mountains and the lands on this blue planet/earth.

I hope we pay respect to the nature, make the right decision in every moment and learn to live in harmony

with nature.

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

 

種を蒔く:#565,549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1




#565 2024825

 

東口千津子からあなたへ/From Chizuko HIGASHIGUCHI

 

暦の上では「処暑」の時期を迎えましたが、厳しい暑さが続きます。1992年、メルボルンで夜間大学院に通い、日中に日本語を教えていた頃に、日本語教師を目指すオーストラリア人教員の方々と、日本とオーストラリアの季節について学ぶ時間、暦について学ぶ時間をもったことがあります。「処暑とは、暑さが収まるころ、落ち着くころ」、「厳しい暑さを越したころで、秋の涼しい風が感じられたり、虫の声が聞こえてくるころ」と伝えたことを思い出します。30年以上の時間が流れ、今、日本語を教えておられる先生方が「季節」や「処暑」などの暦についてお話される機会があるとしたら、国内外の気候変動についても生徒の皆さんと考える機会にもなるのだろうなと思います。

 

皆さん、この夏はいかがお過ごしでしたか?「一枚の写真」や「種を蒔くメッセージ」を通じて涼しい風や鮮やかな緑や国内外の美しい景色を届けてくださった皆さん、ありがとうございました。また、ご家族やお仲間との大切な時間を過ごされている毎日や、それぞれのライフステージで新しいチャレンジをなさっている毎日なども伝わってきました。ご縁をいただいたお一人おひとり、繋がるお一人おひとりの人生の物語はとても近くに感じられ、日常お会いできている人も、お会いできていない人も「一緒にいる」「一緒に歩んでいる」と感じています。

 

ギリシャの友人とは、811日にアテネ北部で山火事が広がった後にやりとりをしましたが、住宅地の近くにまで炎が迫り「家の前の深い緑の森が燃えてしまい、避難しなければならなかった」ととても辛い声を聴きました。「丘の上に見えた火があっという間に目前に迫っていた」と延焼の速さに衝撃を受けた人も多く、住民数千人が避難したそうです。毎年、猛暑の中、山火事が起こるギリシャですが、いつ次の山火事が起こるか不安を抱えながら、安心して暮らせない状況にある人々が多くおられます。地球のSOSに耳を傾け、それぞれの国、それぞれの場所でできることを行動に繋げていきましょう。

 

国内外の災害や紛争などで被災されました皆さんに心よりお見舞い申し上げます。安全な環境で安心して暮らせますように、ご家族やご友人とほっとできる時間がもてますようにとお祈り致します。

 

今夏も国内外のお一人おひとりの声を聴かせていただく機会がたくさんありました。お一人おひとりのあり方を感じながら、大切なことに気づくことができ、また多面的に考える機会となりました。仕事でもプライベートでもお互いの声に耳を傾け合い、安心できる関係・信頼できる関係を育て合い、自分も相手も関わる人たちもみんなで一緒に成長していけるように歩んでいけると良いなと思います。

85日・6日は「パーソンセンタード・アプローチ/Person-Centered Approach/PCA」をベースとした教育研究会が大阪で開催され、1日目の分科会は「PCAとチームづくり」というテーマで半構成的なグループのファシリテーターを、2日目は「ベーシック・エンカウンター・グループ/Basic Encounter Group/BEG」のファシリテーターをさせていただきました(種を蒔く#559)。

 

この研究会は毎年夏に大阪で開催され、今年で37年目を迎えます。私がこの研究会と出会ったのは26年前で、仕事においてもプライベートにおいてもPCAの哲学は自分自身の在り方を見つめることに繋がってきました。26年の間に仕事・育児・介護などでとても忙しい年が何年かあり、研究会に参加できなかった年がありましたが、個人の「実現傾向/actualizing tendency」を信じ、「自己一致・純粋性/congruence, genuineness」「無条件の肯定的関心/unconditional positive regard」「共感的理解/empathic understanding」を軸にするPCAのあり方は、日常で起こる出来事の中で、特に難しい局面で深く洞察し一歩を踏み出す底力になると感じています。

 

個人の知恵が「有機体の知恵/wisdom of the organism」として統合されるプロセスは、困難な時代だからこそ、より必要とされるのだと思います。「健康」「人間関係」「教育」「平和」「環境」など、さまざまな分野は細胞が繋がり合うように、お互いに影響し合いながら、変容していきます。希望がもてる方へ進んでいけるように、光が見える方へ進んでいけるように、私たち一人ひとりが自分のあり方を見つめ続け、歩み続けることが、次世代への責任を果たすことになるのではいかと、子ども達や若者達のさまざまな表情を心に浮かべながら考えています。

 

blue earth green treesのすべてのプロジェクトも「一人ひとりの声を聴き合う」ことがベースとなっています。多様な個人の生き方・あり方を見つめ合い、感じること・考えることを聴き合い、みんなの知恵として学び合い、それぞれの歩む道でそれぞれの行動に繋げていくことは、個人にとっても組織にとっても地球にとってもより健康的な方向へ進むことに繋がると、毎回のプロジェクトを一緒につくってくださっている皆さんから感じさせていただいています。お一人おひとりに感謝致します。

 

831日(土)は以下の予定でプロジェクトを開催致します。ご一緒できましたら嬉しく思います。会場は奈良女子大学S124教室となります。参加費は皆さんのお気持ちをドネーションとして預かりし、AMDA社会開発機構様の事業に活用いただきます。当日は熱中症対策としてマイボトルなどをお持ちになり、十分に水分補給をしていただき、体調にご無理のないようにお願い致します。

1300~1500「第29回種を蒔く人のお話を聴く会/Listening to SeedfolksAMDA社会開発機構海外事業運営本部長白幡利雄さん」(ファシリテーター:東口千津子)

1500~1700「第18SDGs勉強会~エネルギー、どうする?デンマークにみる先行事例」(ファシリテーター:岩﨑裕保さん)

 

We think of you, your family and your friends in your communities, your countries in difficult situations. We need to do more in our daily lives to solve the climate crisis and other issues. We hope for the safety of our friends in each community, each country and the swift restoration and recovery.

Listening to each individual” leads to “Wisdom of the organism”.  We can share our experiences, ideas and feelings when we gather in our communities. To change the world for the better, we can listen to each other, learn each other and take more actions.  

 

プロフィール:一般社団法人blue earth green trees代表理事

種を蒔く:#549, 530, 520, 510, 506, 501, 486, 482, 461, 454, 453, 444, 423, 419, 413, 409, 403, 399, 381, 376, 355, 346, 312, 307, 287, 271, 261, 244, 174, 158, 145, 125, 118, 79, 56, 42, 1

 

  

 

ギリシャの友人たちとオリーブの木々を心に・・・




#564 2024817

 

小原祥子からあなたへ

 

去る727()、第14回ひとときカフェが行われました。大変遅くなりましたが、ご報告いたします。

 

この日も晴れ渡る奈良の青空のもと、猛暑に汗を拭いながら会場に向かいました。

「第1回セルフコンパッション…」プログラムに続く「ひとときカフェ」。外の暑さを忘れるような穏やかな空間で、すぐ前のプログラムで堪能させていただいた心地よく安らげる時間の続きとして始まった今回は、本当に文字通り、参加の皆さんのそれぞれの現在・過去・未来を行き来して交流する、有りそうで有り難い、とても愛おしい「ひととき」になったと感じています。

ひと言で言うならば、いろんなこころの荷物を置いてホッとくつろげる心温まるひととき、暑さと闘いながら過ごしている日常を忘れ、目から耳から感じられるもの、香ってくるもの、肌で感じる空気の全てが心地よく安らぐ時間でした。整えていただいた環境の恩恵はもちろんですが、心に浮かぶことや感じていることを安心して話せる雰囲気、自分の言葉に耳を傾けてくださる方々がそこにいるという幸せ、互いの想いが行き交っていると感じられる嬉しさ等、温かくかつ清々しく心洗われるようなこの時間に、こころのエネルギーをたくさんいただけたとしみじみ感じました。

ご参加の皆さま、今回も本当にありがとうございました。

 

8月に入り、心配な酷暑に加え大きな地震や台風等、気がかりなニュースも次々と届いています。皆さまのご無事とご健康をお祈りしつつ、ゆったりとした心豊かなひとときを、今度は秋を感じる奈良の地で、またご一緒させていただけますよう願っております。

 

次回のひとときカフェは1116()の予定です。皆さまのご参加をお待ちしております。

 

プロフィール:blue earth green treesひとときカフェ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#545,533,499. 474. 455. 438. 397. 357. 309. 247. 231. 213. 7

 

 




#563 2024817

 

岡本幹子からあなたへ

「腸内環境を整えよ」

 

 皆さま、こんにちは

 年々更新する暑さ指数にため息ばかりの毎日ですが、いかがお過ごしですか。

 私は、選手の頑張りに胸を熱くして見守ったパリオリンピックから、今は心を熱闘甲子園に向けながらも、ついつい昼寝をしてしまう毎日です。お仕事中の皆さま、申し訳ありません。

 さて、昨日から駅前の人通りが少ないなと思えば、お盆だと気がつきました。例年なら「棚経、お墓参り、迎え火に送り団子、お盆中のお霊供はどうする」とうるさいほどに元気な母の声が聞こえません。実は、7月9日の朝早くに穏やかに永眠したのです。少し母のことを聞いてくださいね。

 

5月の初めに、日常生活を取り戻そうと介護医療院からグループホームに移動したのですが、入所時の健康診断で「癌」が発見されました。主治医、精密検査の担当医からは、病状や年齢から考えて、これまで通りの生活の継続と緩和ケアを勧められ、家族も同意しました。グループホームの方々も承知してくださり、何か症状が出るまではいつも通りの生活を続けましょうと明るく接してくださいました。お誕生会に参加したり、ヘアカットをしてもらったり、お散歩をしたり。そんな穏やかな日々はそう長くは続きませんでした。6月初めに発熱したかと思うと、食欲も衰えてきたのです。そこで関連の病院に入院し、24時間体制でケアをしていただくことになりました。その当日、ホームを出るときまで精一杯の笑顔を見せてくれましたが、病室のベッドに横たわった途端に疲れたのか眠ってしまいました。主治医は穏やかな声で「経口的に栄養が取れない場合は点滴をします。その他に痛みなどには対処します。過度な治療は負担が大きいので、できれば見合わせたい。余命も長くはありません。」と私たちの気持ちに寄り添いながらもはっきりとおっしゃいました。

「子どもたちに迷惑をかけたくない」という母の使命感により、ケアマネージャーさん、ヘルパーさん、近所の方々に助けていただきながら、一人暮らしを続けてくれました。私も母はいつも健康で明るいと思い込み、親子ともども大病を知らずにのんきに暮らしてきたことは、ある意味幸せだったのかなとも思えます。さらに入院してからのしんどい期間は思いの外あっという間でした。

最後までグループホームの管理者さんは、お仕事の合間をぬって声をかけに病室をのぞいてくださいました。「返事がなくても、家族の声掛けは力になるのです。エネルギーチャージですね。」という言葉に励まされ、15分の面会時間を大切にすることができました。このように母の周りには、母のより豊かな暮らしを一緒に考えてくださる方々の愛情があふれていたと感謝の気持ちでいっぱいになります。そして、外に出て暮らす子どもたち(私と弟)の背中を押し、困ったときには応援にかけつけ、晩年病気がちだった父の世話をして、どんな時も家を守ってきた母の生きざま、さすがだなあと感心するばかりなのです。私たちはおかげさまで幸せに暮らしています。本当にありがとうございます。

初盆は来年だそうです。

 

とても私ごとの出来事ですが、読んでくださってありがとうございます。離れて暮らし、介護のつらさを味わってもいない娘ですが、親がいなくなり、何か不安で淋しい気持ちです。そして、これまで以上に家族を大事にしよう、自分を受けとめてくださる皆さまに感謝しようと思う8月を過ごしています。

皆さまのご健康と穏やかな日々を心からお祈りします。

 

さて、今回のミニ保健だよりは「腸内環境を整えよう!」です。

 

 

 

昔から「暑い夏こそお腹を冷やさないように・・・」と言われてきたように、どうやらお腹(腸)は体の元気を保つ大事な臓器であるようです。

 

 


1 腸内細菌(腸内フローラ)について

ヒトの腸内には、約1,000種類、約100兆個に及ぶ細菌が住みついているといわれ、細菌の種類ごとに分かれて腸壁に張り付いている様子がお花畑(フローラ)に見えることから、「腸内フローラ」と呼ばれています。腸内細菌の種類は大きく3種類に分けられます。

 

◇善玉菌・・・・・腸内で発酵活動を行い、腸内を弱酸性に保つ。腸活動を活発化し、悪玉菌の増殖

         を防いだり、食中毒や感染症から守ったり、免疫機能の向上に役立つ。

         ビフィズス菌や乳酸菌などが該当する。

◇悪玉菌・・・・・毒性物質を作り、腸内をアルカリ性に傾かせる。腸内で腐敗活動を行うため、食中

         毒を起こす原因になることもある。大腸菌やウェルシュ菌などが該当する。

         一方で、たんぱく質を分解し、便として排泄する役割も担っている。

◇日和見菌・・・・腸内細菌の中で最も数が多い。腸内の状況により善玉菌にも悪玉菌にもなりうる。

 

善:悪:日和見 = 2:1:7    このバランスを保つと腸の働きが活性化されます!

 

2 腸内環境を整えることによる効果

  免疫力のアップ

 腸内環境のバランスが良いと、腸の免疫機能が正常に働く。

   睡眠の質がアップ

 眠気を催すメラトニンというホルモンの分泌には、腸内細菌がタンパク質を分解、合成して作り

されるトリプトファンが必要。よい環境は効率よくトリプトファンが生成され、睡眠の質がよくなる。

睡眠が十分にとれると、心身の疲労回復、体力アップ、免疫力アップといいこと多し。

  老化予防

 睡眠中に分泌される成長ホルモンは傷の修復を促す。また、免疫細胞も活発化し、細胞の炎症

を防ぐことで、老化の予防につながる。

   肥満予防

 腸内細菌が食物繊維やオリゴ糖を消化、分解して生まれる代謝物質である短鎖脂肪酸は、

交感神経を活発にして基礎代謝を高め、脂肪を消費しやすくするため肥満予防に効果あり。

 

 

3 腸内環境を整える(腸活)ポイント

        食事・・・善玉菌を含む食品や、善玉菌の餌となる食品をとる。

        運動・・・腸腰筋を刺激する運動

        マッサージ・・・手のひらを使って、おなかを優しく時計回りにマッサージ

        ストレスケア・・・ストレス場面を回避したり、ストレスを低減したりできる方法をみつける

 

        睡眠時間の確保・・・生活習慣をみなおしてみよう


 

4 善玉菌を確保するための食事

◇善玉菌を含む食品・・・生きたままの善玉菌(ビフィズス菌や乳酸菌)を腸に届けるためには、発酵食品や乳製品をとる。

◇善玉菌の餌となる食品・・・オリゴ糖や水溶性食物繊維は消化されずに大腸に届き、善玉菌の働きを活発にする。

   〇オリゴ糖を含む食品・・・穀類、イモ類、玉ねぎ、バナナ、ゴボウなど

   〇水溶性食物繊維を含む食品・・・アボガド、オクラ、ブロッコリー、山芋、モロヘイヤ、海藻など

 

 

☆みなさん、いかがですか?☆

食事や運動、睡眠、ストレス回避などのポイントは、健康な心身を保つために

どれも大事です。私の場合、睡眠不足が永遠の課題。そして特に腸内環境に

注意を向けると、朝食にヨーグルトを加えてみようかなと思うところです。

 厳しい残暑がまだまだ続きます。今一度お腹をいたわって、元気出していきましょう!


 

 プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター、blue earth green treesセルフコンパッションを深める呼吸とやさしいタッチ プロジェクトリーダー

種を蒔く:#560,544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313




#562 2024810

 

高松里からあなたへ

 

「一般社団法人ライフストーリー・バンク」の紹介

 

 こんにちは。高松里(たかまつさとし)といいます。福岡市在住です。

 

 私たちは、20245月に「一般社団法人ライフストーリー・バンク」を立ち上げました。簡単に言うと非営利の出版業です。紙媒体で小さな冊子を作ることがメインの活動です。

それについて、紹介したいと思います。

 

 ところで、私は臨床心理士で公認心理師です。九州大学の教員(カウンセラー)をしていましたが、2023年定年退職し、時間が自由になりました。そして、法人を立ち上げるプロセスの中で、自分がやりたかったことがより明確になってきました。

 

1)「一般社団法人ライフストーリー・バンク」とは

 

 ライフストーリー・バンクは、発足したばかりで、まだホームページも出来ていません。でも、私たちがやりたかったことがここに結晶している、という感じがします。具体的には、次のような組織です(以下、リーフレットより引用)。

 

<ライフストーリー・バンクとは>

 人は生きている中で、様々なことを経験します。その中には、その後の人生を変えてしまうような経験もあるでしょう。

 しかし、大切な経験を人に話す機会は、意外とないものです。ライフストーリー・バンクでは、複数の聴き手がお話を伺います。「聞き書き」でも「自分史」でもありません。語り手と聴き手が一緒にストーリーを共同構築していきます。

 それを小冊子にして、他の人に読んでもらいたいと思っています。この活動を通して、“自分自身や他の人のことが少しずつ分かっていく、居心地の良いコミュニティ”ができることを願っています。

 

 大切なライフストーリーを集め、1つの語りが次の語りを生む、そんな活動になることを願って、団体名を「ライフストーリー・バンク」と名付けました。

 

 なお、我々の活動は非営利です。語り手の方から料金を徴収したりすることはありません。ブック販売、応援会費、寄付、補助金、研修会からの収益などで活動します。 

 

<どんな経験が対象になる?>

 過去の経験のうち、「自分の人生を変えるような、うまく言葉にならない、ストーリー化できていない経験」が対象です。良かった経験でも大変だった経験でもかまいません。

 具体的には、

①何らかのマイノリティ性にまつわる経験

・病気や障害、依存症

・子ども時代の逆境体験

・性的マイノリティ

・地震などの災害

・犯罪被害や事故…など

②結婚、離婚、大切な人との出会い、死別離別、里親里子、不妊などのライフイベントにまつわる経験

③仕事に関する経験(非正規労働、ハラスメントなど)

④留学や移住、旅などの異文化経験

⑤対人援助職がその仕事に就いた動機・理由

⑥珍しい経験(アスリートの成功と挫折、宝くじが当たった、など)

…などが考えられます。

 

2)なぜこのような活動をしようと思ったのか?

 

 私は「過去」に関心があります。「今が大事だ」みたいな言い方が世の中にはたくさんありますが、私は過去のことが気になります。また、「過去は変えられない」と言いますが、それも違うと思います。過去に起きた事実は変わらないかもしれませんが、その意味付けはいくらでも変えられると思うのです。

 

 例えば、私自身は「二色型色覚」を持っています。以前は「色盲」などというひどい言葉で呼ばれてきました。50年前は、私は医学部に行きたくても、受験書類の段階で落とされることになっていました。入学差別・就職差別・結婚差別などが普通に行われていた時代でした。

 私は、この問題が一体何なのか、全く分かりませんでした。遺伝的なものであることは知識としては知っています。しかし、日常生活に特に支障があるわけではありません。ただ、毎年の健康診断で「色覚異常」という判子を押され、美術の時間に私が見えた通りに絵を描くと、ひどい成績を付けられました。次第に私は、このことは話さない方がいいと思うようになりました。医学部なんてそもそも成績が足りない、だったら心理学でも良いじゃないか、などと考えて自分を納得させていました。

 しかし、よく分からない問題を抱えて困っているのに、それを黙っていることは、周りの人に対して誠実でない気がして、大学生の時に意を決して話そうとしたことがありました。そのとき、出て来たのは怒りと涙だけで、言葉になりませんでした。ああ、なるほど、こういう経験って言葉に出来ないんだ、とそのとき思いました。

 この色覚問題は、おそらく今、私がカウンセラーという仕事に就いていること、そしてこのライフストーリー・バンクの設立に影響を及ぼしています。

 

 ある過去の経験を言葉にし、その意味付けを行うためには、良い聴き手と長い時間が必要です。あるいは同じ課題を共有する仲間や先輩がいると言語化の助けになります。そして、繰り返し話しているうちに、徐々に表現する言葉が増え、話し方がなめらかになり、そしてその経験の人生上の意味が分かってきます。

 私と同じように、世の中には、自分が経験したことを言葉に出来ず、曖昧なまま過去経験を抱えている人がたくさんいるのではないかと思います。

 

 ライフストーリー・バンクでは、語り手1人に対して23人の聴き手(心理専門家+類似の経験を持つ人)を用意します。いわゆる「聞き書き」ではなく、聴き手もストーリー構築に積極的に参加します。なぜなら、そもそもその経験は「言葉にならない」ために、傾聴するだけでは言語化は進まないからです。そのセッションを13回くらい繰り返し、逐語録を元に、本人あるいは聴き手が言葉にして、小冊子にまとめていきます。

 小冊子は、定期開催される「ライフストーリー・フックカフェ」で販売されます。電子書籍にはしません。また、語り手は、次には役割を変えて聴き手になってくれるといいなと思っています。「聴き方」の講習会も行います。そういうふうに活動を広げ、まずは100冊くらい並べてみたいなと思います。そこで何が見えてくるのか楽しみです。

 

 このような「過去経験を言語化する」という活動に関心がある方は、ぜひ応援会員(あるいはスタッフ)として活動に参加してください。連絡先は、lifestorybank@gmail.comです。詳しい内容をお知らせします。応援をお願いします。

 

 




#561 2024810

 

矢倉真由子からあなたへ/From Mayuko YAKURA to you

 

34回子育てカフェにご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。ご協力に感謝致します。

 

幼い頃は、親の言うことがすべてのように感じますが、大きくなるにつれ、親以外のさまざまな人と出会い、親が知らない世界に踏み出していきます。

 

子どもたちから「これでいいの?」と尋ねられることがありますが、できるだけ子どもが自分で判断できるよう、最小限に手を貸すことができればと思います。

そのためには、年齢に関係なく、日頃から子どもの判断力を観察しておく必要があります。

 

もちろん他のことにおいても、子どもに先入観を持ちすぎず、親が知らない世界でさまざまな経験を積み重ねている子どもたちの力を信じながら、応援できればと思います。

 

子どもに限らず、人との関係もそうですね。先入観を持ちすぎず、まっすぐ相手を見つめることができる心の目を大事にしたいです。

 

When children are little, they might feel what their parents say is everything. But as they grow up, they meet many people and step into a world which parents don't know.

When children ask us " Is this okay?" we would like to support what they can make their own decisions.

It ‘s better to support them as little as possible.

 

To do this, it is necessary to observe their experiences at home and outside and their judgment ability regardless of their age on a daily basis.

 

Of course, I would like to support children in other things as well, without having wrong assumptions about them.

 

We need to keep in mind that we look others straight without having preconceived ideas.

 

プロフィール:blue earth green trees子育てカフェ・プロジェクトリーダー

種を蒔く:#554,542,528,513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

 




#560 2024730

 

岡本幹子からあなたへ

 

「第1回セルフコンパッションを深めるための呼吸とやさしいタッチ」のワークショップを終えて

 7月27日の午後、汗の止まらぬ暑さとはいえ、外国人観光客が増えて賑やかな奈良の地で、セルフコンパッションを深めるためのワークを行うことができました。せっかくの集まりということで室内環境を整えていただき、適温適湿、少し暗め、ヒーリングミュージックが静かに流れるという最高の居心地の中でスタートしました。

 セルフコンパッションとは、文字通り自分で自分を慈しみ、思いやるという意味。コンパッションが高まると「心が安定する」「今ここにいる幸せを感じる」「他者にも寄り添える」と言われています。情報量が多く、煩雑な現代社会をより穏やかに自分らしく生きるために、まずはありのままの自分を受け入れることができたらどんなにいいだろう、そのためにどうしたらいいのかと私なりに模索し、いきついたのが「やさしいタッチ」と「呼吸」でした。このことは、長年勤めた養護教諭の職業観からでもあり、ライフワークとして続けているヨガの練習で体感したこと、学んだことによると言えます。

 養護教諭は学校の中で、子どもたちの健康の保持増進を図るという専門的な職務を担っています。その職務内容は、健康診断、その結果のフィードバックと管理、救急処置、保健教育、相談活動と多岐にわたります。特に子どもの心身の不調に対応する場合には、熱を感じたり、脈をはかったリ、痛みの程度を確かめたりするために直接皮膚に触れます。またゆっくりと話を聞いた後に、背中に手を当てて「パワー注入したよ」などと言って教室に送り出すこともあります。それらの触れる効果を実感する中で、もっと知識や技を深めたいと思い学んだのが、NPO法人タッチケア支援センターの「こころにやさしいタッチケア」という講座でした。

 なぜ、「やさしいタッチ」がセルフコンパッションを深めるのか。その根拠はヒトの著しく未熟な誕生にあるといわれています。一般的に母親の胎内で十月程育まれた胎児は、出産後も一人で生きていくことはできません。泣いて知らせるとやさしく抱かれてあやされて、食事、排せつ、清潔、睡眠・・・生活のすべての世話を受けて、手のぬくもりを感じながら育てられます。専門家は、お腹を満たすのと同じくらい。触れられる感覚は重要だと言います。赤ちゃんの時に大事に抱かれた感覚が、身近な大人、特に母親との「基本的な信頼関係」「愛着関係」を形成し、その後の人間関係や社会への信頼感を育成するうえで大切なものと言われているのです。適切に抱かれた子どもの皮膚には、「心地よい」「あたたかい」「ほっとする」という感覚が備わります。そのうえで危険な接触を「嫌だ」と感じ、拒む力になるのです。ヒトのからだはやさしく触れられることの心地よさを生まれた時から知っている…だから安心安全の空間でやさしく触れることが心の安定に効果的と言えます。

 ということで、参加のされた皆さんと一緒に自分で自分のからだをなでてみました。マットの上であぐらの姿勢をとり深呼吸を3つ。そして手のひらを合わせた後、鎖骨、肋骨、腕、肘・・・。呼吸をしながらゆっくりやさしく手のひらをおいていきました。次に、腕を胸の前で交差して肩を抱くバタフライハグをして、「いつもありがとう」と感謝の気持ちを囁き、右手でトントントン、左手でトントントン。再び胸からお腹、太もも、足首となでて、来た道をもとに戻ります。まぶたを閉じて、呼吸を続けて、手のひらの感触を味わいながらなでていきました。最後は手のひらを胸の前で合わせて合掌し、休憩に入りました。

 休憩中は水分、糖分をとり、音楽に耳を傾けて過ごします。「自分のからだをさわって、あらためて痛いところに気づいた」「大人の愛情に包まれる安心感を知ることは大事」「ほっとした」「カーテン越しに見える木の緑、入道雲をやさしく眺めた」といった声が聞こえてきました。

 休憩の後は、外側に向きがちな意識を自分の内側に向け、心の安定を図るために呼吸を深める体験をしてみました。これは、ヨガスタジオに身をおいて仲間とともにヨガの練習を行う中で、私自身が学び実感してきたことです。あぐらの姿勢を安定させて、肩、眉間、口元をリラックスさせ、まぶたを閉じて、今ここに存在する自分に集中します。まずは自然な呼吸を続けて落ち着き、腹式呼吸の練習、そして吸う息より吐く息を長く、できれば2倍にカウントします。

 その後呼吸に合わせた体の動きを加えてみました。伸びているところ、縮んでいるところはどこ?感じはどう?気持ちいい?痛くない?問いかけながら動いた後は、何もしない、何も考えない時間を味わい、静かに終わりました。

 「なんだか眠くなった」「安心して大の字に横たわれて気持ちよかった」「すごくよい時間だった」とやさしい笑顔があふれ、とても幸せな気持ちになりました。皆さま、一緒に過ごしてくださってありがとうございました。感謝です!

 

プロフィール:blue earth green trees ROUDOKUプロジェクトリーダー、元養護教諭、特別支援教育サポーター
種を蒔く:#544,543. 529. 518. 480. 464. 452. 441. 422. 364. 344. 313

 

 




#559 2024721

 

PCA(Person-Centered Approach)教育研究会からあなたへ

 




#558 2024721

 

山本愛子からあなたへ

 

はじめまして。山本愛子と申します。

 

現在は、株式会社エンカレッジという会社で障害のある学生の就職支援をする仕事をしています。

 

障害者雇用というのはまだまだたくさんの難しさを感じます。

 

個人の課題、組織の課題、社会の課題。

まだまだ課題は山積みです。

 

私の仕事は障害のある人の活躍を後押しする仕事です。

何の実力もない私が、人様の前で障害者雇用や就活について講演をさせていただくこともしばしばあります。

偉そうに講釈と垂れるわけです。

 

「強みに目を向けましょう」

「障壁になっている環境や仕組み、ルールを変えましょう」

「部署の全体で障害者雇用に取り組みましょう」などです。

 

でもふと自分の足元に目線をやると障害のある人と働くなかでうまくいかないことがたくさんあります。

 

・うまく伝わらないことにイライラ

・苦手なことや失敗にばかり着目してしまうこと

・組織を変えられないもどかしさ

 

「多様性を認め合おう」ということは簡単ですが、実際は課題を感じる毎日です。

 

そのようなときに気を付けていることは、「歩み寄りの姿勢を持つこと」です。

 

若いときはプライドがあり、自分の伸びしろを信じていたため、

苦手なことやできない自分を認められずにいましたが、

年を重ね、自分のできること・できないことを知った今、

苦手なことやできていないことがたくさんあることに気づきました。

自分では気づいていなくても、たくさん失敗したり、多くの方に迷惑をかけているのです。

 

だから「歩み寄り」を意識するようになりました。

 

できないことや失敗することは誰にでもある。

できないことは周りに助けてもらい、できることでたくさん貢献しよう。

 

もちろん仕事の場合は、それだけではなかなか改善しないので(苦笑)

どうやったら改善ができるか、どこを変えたらお互いがやりやすいか、を

一緒に考えるようにしています。

 

上手くいかないことの方が多いですが、、

「歩み寄りの姿勢」と「前進すること」をあきらめないようにしたいと今は考えています。

 

それが誰もが安心した生活を送ることができ、多様性を認め合う社会につながると信じているからです。

 

 

 

 

 

20236月 深夜0:02 波照間島

 

プロフィール:株式会社エンカレッジ 大学支援グループhttps://en-c.jp/




#557 2024713

 

From Stuart and Masami NAGO to you

 

Aloha from Japan!

 

Hello, Seedfolks community!

Yes, that hello greeting is correct — we are on vacation in Japan! It has been 4 and 1/2 years since the last time we traveled together in Japan. On this trip, we set aside a two day stop over in Nara to meet new friends and reconnect with old ones.

 

 

It’s been a long time since we last saw Chizuko. She looks the same as the last time we met! Surprisingly, she recognized me even though my looks have changed. I have aged and my hair is long and growing back! Yes, you read that correctly — I’m sure she’ll post a picture.

 

 

Unfortunately, we didn’t have the time to meet with all of you on this trip. However, next year we intend to return Nara and Osaka. Hopefully, we can work it into our schedule to meet Seedfolks and share a little bit of Hawaii with all of you.

 

 

Until the next time — A hui hou!

 

 

 




#556 202476

 

木村直子からあなたへ

 

 

七月は鉄砲百合 三好達治

 

七月は鉄砲百合

烏揚羽がゆらりと来て

遠い昔を思わせる

 

七月はまた立葵 色とりどりの

また葡萄棚 蔭も明るい

彼方の丘の松林 松の香りに蟬の鳴く

 

こんな明るい空のもと

昔の人はどこへいったか

忘れたふりはしているが

 

風だから声はやまぬか

来ただけはどこやらへゆく

その道の上 七月のまっ昼ま

 

まてしばし

烏揚羽がゆらりと来て

艶な喪服をひるがえす

実家の庭に自生した百合 2024.6





#555 202476

 

ルミカからあなたへ

 

26回『難民・避難民の皆さんと進む20億キロメートル』の合計距離のご報告

 

5月・6月の距離のご報告をいただいた皆さん、ありがとうございました。今回は30人の皆さんから『7,309.017km』を「歩いた」「走った」「泳いだ」「自転車に乗った」とご報告をいただきました。第1回から第26回の総距離は『217,377.484km』になりました。

 

5月・6月のドネーション10,000円を国連UNHCR協会様にお送りし、難民・避難民の皆さんのためにご活用いただきます。

 

 

1~25回 210,068.467km

26回 7,309.017km

1~26回   217,377.484km

 

どんな暑い日も、クーラーをなるべく使わずに毎年夏を過ごしています。

 

この暑さを受け入れ、生きている今に感謝をしながら今年の夏も過ごそうと思っています。

 

体力や年齢や一人ひとりの状態・状況によっては、クーラーを使った方が良い場合もありますので、ご自身にあった形で過ごされるようになさって下さい。くれぐれもご無理のないようになさって下さい。

 

夏バテ対策に適度な運動も大事だと言いますが、体調に気を付けて素敵な夏をお過ごし下さい。

 

 

次回報告日は91日です。7月・8月の合計距離をご報告下さい。

 

◆参加者のお声

・北アフリカのLGBTQの背景を理由に母国から逃れてこられた方が日本で難民認定されて良かったです。

・無理せんように楽しんで歩かなね。歩けることに、まず感謝やね。

・暑いので、朝5時から毎日歩いています。

・雨があがった後に歩いていると、緑の葉っぱに水のしずくがキラキラしている光景がきれいでした。

・難民・避難民の皆さんが安全な場所でゆっくり心身を休められますように。

・夫婦で一緒に歩ける時間を大事にしたいと思います。

・暑くてからだがしんどい時には、無理をしないようにします。

 

 


プロフィール:スポーツトレーナー、blue earth green trees難民・避難民の皆さんと進むプロジェクトリーダー

種を蒔く:#538. 524. 507. 496. 487. 466. 410. 386. 367. 339. 316. 288. 264. 255. 214. 201. 190. 181. 168. 154. 140. 126




#554 2024630

 

矢倉真由子からあなたへ/From Mayuko YAKURA to you

 

子どもたちが好奇心を持って、安心できる環境で学んで欲しいと日々願っています。

学校での出来事を話してくれる日もあれば、そうでない日もあり、子どもたちの様子を見て想像するしかありません。子どもたちもまた、親の様子を見て様々な感情を抱くことでしょう。親子ともに時には悩み葛藤しながらも、互いを思う気持ちに支えられながら、成長を続けているのだろうと思います。子どもたちが自分で見つけていく道に、親はそっと伴走しながら、そして子どもはその空気を感じながら、共に前に進めるとよいなと思います。

 

Every day, we hope that our children are curious and learn in a safe environment.

They sometimes let us know what happened at school and we, parents imagine what they're doing.  Children also have various feelings when they look at their parents and how they are.  I think that while both parents and children may sometimes have worries and conflicts, they continue to grow, supported by their trust for each other.

May parents gently support their children to find their own paths, and may children feel as they are.

 

プロフィール:blue earth green trees子育てカフェ・プロジェクトリーダー

種を蒔く:#542,528,513,504,492,484,477,465,448,436,425,405,398,392,380, 369, 353, 341, 325, 314, 299, 290, 276, 246, 240, 229, 216, 208, 194, 114, 108, 94, 51, 3

 

 




#553 2024622

 

芳島昭一からあなたへ

 

平素より大変お世話になっております。

国連UNHCR協会の芳島です。

 

報道等ですでにご存じのことと思いますが、最新の統計がUNHCRより発表となり、2023年末時点で、紛争や迫害などにより故郷を追われた人の数は11,730万人。

20245月時点で日本の人口に匹敵する12,000万人に達しました。

https://www.unhcr.org/jp/global_trends_2023

 

UNHCRは、拡大する人道危機において、困難を乗り越え生き抜く人々を助け、迫害や紛争の根を断つために活動を拡充しております。

 

UNHCRの難民支援は、緊急支援から避難先において人権を守り、再び安心で安全な生活と未来を切り拓けるように、様々なアプローチを続けております。

 

この危機的な状況を打開するために、ひきつづき皆様方のあたたかいお力添えをお願いできれば幸甚でございます。

 

620日は「世界難民の日」ということもあり、同日の前後には世界中はもとより、日本国内でも様々なイベントが開催されました。

 

~~~~~~~~~~~~

1.世界難民の日・特別上映イベント「難民アスリート、逆境からの挑戦」

「世界難民の日2024」に際し、東京2020オリンピック競技大会に出場した「難民選手団」の勇気と希望に光をあてたドキュメンタリーを特別上映しました。

日本初公開となる本作は、紛争や迫害により故郷を追われた彼らが、スポーツとともに逆境から這い上がるその姿と信念に心を揺さぶられる感動の作品であり、

世界中で1億人を超える難民への希望のメッセージです。

パリ2024オリンピック競技大会に、36名の難民アスリートによる「難民選手団」が出場することが発表されました。

https://olympics.com/ja/news/ioc-refugee-olympic-team-paris-2024-announced-formed-of-36-athletes?fbclid=IwZXh0bgNhZW0CMTAAAR1NlXLcuO0lF_Bk8H10v86cqRI3Kp6ohCyvKFLPlveyYEhtlqRq6UXlE7s_aem_ZmFrZWR1bW15MTZieXRlcw

 

彼らの勇気を称え、日本からも大きな声援を送りませんか。

 

【オンライン開催】2024620日(木)~630日(日)

 

参加

●要事前申し込み(630日(日)2000まで受付)

●(A)寄付つき鑑賞(1000円、2000円、5000円、10000円)、または、(B)無料鑑賞、から選択してお申込みください。

本イベントは、企業・団体・個人の皆様のご寄付やご協力によって運営されていますので、寄付つき鑑賞にご協力いただければ幸いです。

将来を担う若年層の方たちが参加しやすいように、無料鑑賞の選択肢を設けています。

※上記寄付は匿名寄付として取り扱い、UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)とOlympic Refugee Foundation(オリンピック難民財団)の活動に半々ずつ役立てられます。

 

詳細・お申込み

 

公式ウェブサイトの申込みボタンよりお願いします。

https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff

 

【主催】国連UNHCR協会

【協力】国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所

【後援】公益財団法人 日本オリンピック委員会(JOC

【イベント協賛】株式会社ファーストリテイリング、東宝株式会社、TOHOシネマズ株式会社、TOHOマーケティング株式会社

【プロジェクト協力】日本映像翻訳アカデミー株式会社、Peatix Japan株式会社、株式会社フェイス 

 

 

2.「なんみんとつながるDays 2024Day2:聴いてつながる、共に歩む

難民問題を自分事として捉えるきっかけとなるオンラインイベントです。

第一部では、難民の背景を持つ方や国連職員、難民支援に携わる方をお招きし、パネルトークを開催します。

第二部では、なんみんに関わる活動を行う学生団体との交流を行います。

詳細:https://youthwithrefugees.wixsite.com/youthwithrefugees/wrd2024

日時:623日(日)14:3017:10

形態:第一部 14:3016:10、第二部 16:2017:10

場所:オンライン開催(zoom

申込:事前申込(人数制限なし、第一部だけの参加も可)

費用:無料

詳細:https://youthwithrefugees.wixsite.com/youthwithrefugees/wrd2024

【 主催 】ユースなんみんプラットフォーム(YRP

【 協力 】UNHCR駐日事務所、国連UNHCR協会

 

 

3.2024年「世界難民の日」ブルーライトアップ

世界難民の日 は日本各地がブルーに!

620日の世界難民の日に合わせて、全国59カ所のランドマークがUNHCRブルーにライトアップされます。

ハッシュタグ「 #難民とともに 」を付けて写真を投稿し、支援の輪を広げるアクションに参加しませんか?

詳細はこちら

https://www.unhcr.org/jp/wrd2024-blue-light-up

~~~~~~~~~~~

 

 

以上、主なイベントとなりますが、随時様々なイベントや映画上映会については、以下に掲載されてまいりますので、ぜひこちらもご参照くださいませ。

https://www.unhcr.org/jp/wrd2024

 

https://www.japanforunhcr.org/how-to-help/rff-partners

 

 

 

チラシデータについては、以下よりダウンロードいただけますので、ご活用いただけますと幸いです。

リンク:https://link.directcloud.jp/S1xuJXnFmD

PWQABH8Z9Z

(リンク期限:2024-06-26

 

 

また、講演・出張授業も通年で承っておりますので、ぜひご検討いただけますと有難く存じます。

https://www.japanforunhcr.org/news/2017/lectures

 

ひきつづきよろしくお願い申し上げます。

 

プロフィール:国連UNHCR協会職員

種を蒔く:#527. 517. 498. 489. 469. 451. 432. 414. 391. 379. 345. 333. 322. 308. 293. 269. 258. 245. 238. 217. 203. 192. 183. 172. 162. 141. 127




#552 2024622

 

竹田一義よりあなたへ

 

奈良市立若草中学校の探求学習に講師としてお招き頂きました。

 

探求学習とは、学習者自身が興味を持つテーマについて問いをたてて問題解決に向けて進めていく学習方法だと言われています。

 

若草中学校の校舎は若草山や東大寺大仏殿を望む多聞城跡の高台にあり、素晴らしい景色が広がっていました。

 

校舎に入ると、廊下で会う生徒様から元気な挨拶。

 

教室では皆様、着席して私たちを迎え入れてくれました。

 

本日は私と一緒に絵本作家並びに一般社団法人いろどりあつめとして活動している妻の理恵と一緒に参加させて頂きました。

 

探求学習講師としての1日目は私たちが生徒様らに自己紹介と事業プレゼンを聞いて頂きます。

 

私たちがなぜ絵本を描き始めたのか、なぜ不登校や若者の自己肯定感の低下といった社会課題に取り組んでいるのか、絵本づくりの魅力とともにお話させて頂きました。

 

生徒様らは最後まで真剣に私たちの話を聴いてくれました。

 

廊下での元気な子どもらしい挨拶とこうした学びへの真摯な姿勢は、若草中学校の豊かな校風からきているのではないかと感じました。

 

質疑応答では、絵本のつくり方やプレゼン方法についてなど鋭い質問をして頂きました。

 

さらに私たち夫婦の馴れ初めなども聞かれ、予想外の質問にあたふたしてしまいました。

 

こうして生徒様らとの初の対面は無事に終了。 その後は、校長室で小山校長先生らとディスカッションをして頂きました。

 

小山校長先生の子ども教育の知見、 教育への情熱と行動力が本当に凄くて、その言葉のひとつひとつが勉強になりました。

 

今日一日で感じたこと、質問など的確に答えて頂きました。

 

その後は、今回の素晴らしい場をつくって下さった東口千津子様と、 同じ講師として招かれていた栗田佳典様、多和実月様とともに喫茶店へ。

 

東口様のこれまでの活動が多くの種となり大きな木になって広がっていっていることに、感銘を受けました。

 

また、栗田様や多和様、同じ社会起業家の方々とお話できて本当に勉強になり、新しい力も湧いてきました。

 

 

「種を蒔く」この素晴らしい場で再び文章を書かせて頂いたことに感謝します。

 

まだまだ小さな活動の私たちですが、皆様のお力添えを頂き、芽を出せるように頑張りたいと思います。

 

暑い日が続いております。皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。

 

 

プロフィール:一般社団法人いろどりあつめ代表理事

種を蒔く:#521

 

公式ブログ https://irodoriatsume.com/

Instagram   https://www.instagram.com/irodoriatsume/

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note    https://note.com/irodoriatsume/

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#551 2024622

 

栗田佳典からあなたへ

 

東口さんからお声掛けをいただき、ゲストスピーカーとして、若草中学校さんに行ってきました。

 

スピーチの内容だけでなく、プレゼンテーションの仕方も学ぶ主旨でもあり、熱心にメモを取りながら話を聞いてくださる姿

 

スライドを映しつつも、講師の私を見て話を聞いてくださる姿を通して心で聴くということがしっかりと定着している生徒さん達でとても話し甲斐がありました。

 

15分の話のあとには質疑応答もあり、

・海外と日本、どちらが平和だと思うか、

・海外支援とは具体的に何か

NGOの活動には制限があるのか、活動の難しさはどんなところか

など、それぞれの考えとともに質問をしてくださいました。

 

中・高生のときに、どれだけの大人に出逢い、価値観に触れることができるかで物事に対する考え方やその後の選択肢が大きく変わると私は思います。

 

私自身の経験を通じて、国際協力という仕事を知っていただき平和のために仕事をするという価値観を持った大人もいるのだと実感してもらえたら嬉しいです。

 

また、遠い国で起きている関係ない問題ではなく、日本からできることが多くあることをお伝えしました。

 

微力ではあるが、無力ではない。この言葉を胸に、自分の周りから平和への一歩を踏み出していってほしいと願っています。

 

今後は生徒さんの発表をお聞きし、フィードバックをする機会をいただけるとのこと。

 

心をこめて、最後まで伴走をしていきたいと思います。

 

プロフィール:特定非営利活動法人関西NGO協議会事務局長・理事

 

 

2023617日開催:『第21回種を蒔く人のお話を聴く会/Listening to Seedfolks~関西NGO協議会栗田佳典さん』のご報告